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言葉の力

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言葉の力

居宅介護新事業所の介護支援専門員である私は、毎月ご利用者の居宅を訪問し、モニタリングをしています。

毎月の事なのですが、私が訪問を終え「お邪魔しました。また来月伺いますね。」とご挨拶すると、必ず「ありがとう」「ご苦労様」とねぎらいの言葉を掛けて下さる方がおられます。

私は、この「ありがとう」という言葉に、心が和み暖かい気持ちにさせてもらっています。

毎回同じ言葉なのですが、何度掛けて頂いても本当に有難い言葉で、私に「元気」や「やる気」を与えてくれる言葉です。

そこで「ありがとう」という言葉についてもっと知りたくなり調べてみると

「ありがとう」の語源は形容詞の「有難し」で、「有る事が難しい」という意味で、本来は「滅多にない」や「珍しく貴重だ」という意味を表しているそうです。そして「ありがとう」の反対語は「あたりまえ」だそうです。

日常の生活で「あたりまえ」と思っていることを挙げてみると、目が見えて文字が読めること、足で歩けること、こうやって今日も仕事ができることなど無限にありそうなのですが、そんな日常の「あたりまえ」と思っていることが、実は「有難い」ことであるということです。

私たちは、日常を過ごすなかで「あたりまえ」と思っていることこそ「ありがとう」の気持ちを忘れてしまいがちですが、その「あたりまえ」が実は「有難い」ことだと思うことができると、自ずと感謝の気持ちが生まれるのだなと気付くことができました。

そして、私自身日常の仕事の慣れや忙しさを理由に、「ありがとう」の言葉を忘れているのかもしれないと思い返しています。

「ありがとう」という言葉は簡単なようで、なかなか言葉にする事や、言葉を掛けるタイミング等難しい言葉なのかもしれませんが、私がご利用者から掛けて頂いた「ありがとう」の言葉で暖かい気持ちになり、元気を貰ったように、これからは、自分に関わる方々に対して私から、「ありがとう」「ありがとうございます」と言葉で感謝の気持ちを伝えて行けるよう心掛けて行きたいと思います。

そうすることで、私自身もまた暖かい気持ちにさせてもらえそうな気がします。

 

                      居宅介護支援事業所 介護支援専門員 西 幸子