若草学園の実践ブログblog

🍰食べること🍩

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 おひさまでは、昼食は職員と子どもたちは一緒にお弁当を食べています。

たくさん食べる子、早く食べ終わる子、苦手な食べ物がある子、色々な子どもたちがいます。

 

初め、お弁当の半分も食べられない子がいました。

あまり食に対して興味がなく、半分も食べないうちに手をつけない日が続きました。

「どうしたらいいかな?」「まず完食できたことを感じてほしいよね」「お弁当箱が大きいのかな?」など職員で相談しました。

お母さんにお願いをし、お弁当箱の大きさを変えてもらったり、一口食べたら「頑張ったね」と声をかけたり、「先生も一緒に食べよう」と子どもがご飯を口に入れるのに合わせてご飯を口にしたり、「おいしいね」と言いながら一緒にご飯を食べるなど色々なアプローチをしました。

 

日々の生活などで色々なことを経験し、子ども自身が成長をしたこともあり、ある日、全部お弁当を食べることができました。

一人の職員が「すごいね~!全部食べたね!」と褒めると、とても嬉しそうに他の職員にも見せて回りました。

そのたびに「すごいね~!」と褒められて、嬉しそうに笑っていました。

それから、全部食べられる日が少しずつ増え、そのたびに「見て、すごいでしょ?」と空になったお弁当を嬉しそうに見せに来てくれます。

 

周りの人が食べた頑張りを認め、褒めることで、また頑張ろうと思えたり、出来ることが増えていくということをあらためて感じました。

食べることは、人が生きる為に必要なことです。子どもたちには、成長するためにバランスの良い食事をとってほしいと思います。しかし、まずは食べることが楽しいと思えることが大切じゃないかなと思います。

食べることが苦手な子どもたちや、食が細い子どもたちは、まず周りが食事を一緒に食べて「おいしいね」と伝えたり、少しでも「食べた」ことに対して頑張りを認めていく。そうすることで、食事が少しでも楽しいことになったら一歩前進!

それから、苦手なものはほんの一口でも食べたらそれでOK。頑張ったことを認めそれが少しずつ増えていって、少しずつバランスの良い食事がとれるようになればと思います。

これからも、スモールステップを大事にしながら、ちゃんと見ていることをしっかり伝えることを大切にし、子どもたちに寄り添いながら、楽しく成長を感じていきたいと思います。

        若草学園 通所部 児童発達支援センターおひさま(児童発達支援事業より)