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ひとりのいのちにみんなで寄り添う

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「ひとりのいのちにみんなで寄り添う」

 

 現代社会の進化と共に「生きづらさ」を抱えている人が年々増えてきている現代。個々の尊重、核家族化がもたらした「人とのつながりの希薄さ」は、相談支援の場面において困難さを極める原因になることが多くあります。特に、障がいを抱える人の「生きづらさ」は、子どもだけの問題ではなく、大人になったらより深刻になっていきます。

 私の考える「いのちに寄り添う」は、「生きづらさに寄り添う」と解読したいと思います。「生きづらさ」を抱えている人(子どもも大人も)は、誰にも相談できず、一人で抱え込み、一人で解釈し、一人で行き詰まり、判断を間違えてしまうことも多く、判断する力の弱さによってトラブルに巻き込まれたり、社会との交流がうまく出来ず、孤立化(引きこもり)し、最悪の場合、死の選択さえしてしまうこともあるのです。人は人の中で生きていくこと、人は人との支え合いの中で生きていること、理解してくれる人との出逢いは、心の支えとなり、心を元気にしてくれます。

「生きづらさ」を抱えている人は、理解してくれる人との繋がりや理解者を求めていると感じます。「生きづらさ」のある方に寄り添うことは、人の心に寄り添い、心を救うこと。そのことが「ひとりのいのちに寄り添う」ことだと思います。

 

若草学園 相談部