若草学園の実践ブログblog

「いいよ」

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日本語は難しい・・言い方ひとつで、受け取り方が大きく変わってしまいます。「いいよ」強い言い方をすれば、「もう、いい!」と受け取られることもあります。

4歳の男の子と病院の待合室でのひとコマです。

1年に3~4回の受診ですが、お気に入りの玩具があります。いつも真っ先に大きなショベルカーに向かいます。みんなに人気がある玩具ですが、その日は幸運にも誰も使っていませんでした。

               

診察室から名前を呼ばれるまで満喫できるところでした。

しかし、神様は男の子の前に彼よりももう少し小さな男の子を遣わしました。

さて、今までの経験からおそらく譲ることは出来ないだろうと見守っていると、少しうつむいてそれから顔を上げ「いいよ」とショベルカーから降りたのです。笑顔こそなかったけれど「いいよ」の中に彼の優しさ、勇気を精一杯表していました。

人は成長します。成長の幅は人それぞれでしょう。

小さな体から発せられた「いいよ」の大きさに、じんわりと優しさを貰った時間でした。

若草児童学園 入所部