若草学園の実践ブログblog

だいじょうぶ ちょっとまってね

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「大丈夫だよ。」「ちょっとまって。」

とっさのときによくでるこの言葉。自分が子ども達と接する中で、ある時期にこのような疑問が生まれました。

「なんで大丈夫なのか?」「ちょっとってどのぐらい?」「もしかしてこの言葉は自分に対して言っているのではないか」と考えてしまった時期がありました。というのも、言葉自体が曖昧な言葉だと感じていたのと、支援を行う中で子ども達に声掛けはこれでいいのかと自分自身が不安を持っていたのもありました。そのようなことを思っていた時に「かかわり方講座」という講習会に行く機会がありました。その時に「ここが良かったことを具体的に褒める」「ダメではなくこうすればいいよと伝える」という事を講師の方が話されていました。その中で「大丈夫だよ。」「ちょっとまって。」の言葉も、具体的に示すと良いのではと考えました。

 その言葉を使う時に、相手の手を握ったり傍について、「先生がいるから大丈夫だよ」と言ったり、「ちょっと待ってね。今持っているものを置いてからするね。」と具体的にすることを意識してみました。実践してからある時、なかなか移動をしたがらない子に、大丈夫といってその子の手を握ると、以前は声かけのみだと全く移動したがらなかったのですが、手を握るようにすると時々ではあるのですが、一緒に行ってくれるようになりました。

 少しの変化に喜びつつも、まだ時々という事は、もしかしたら他には何かあるのでは・・・?今度はどうしていけばいいのか、と考えながら、今後も子ども達を安心できるような支援を行えるように頑張っていこうとおもっています。

                       

 入所部 松尾