若草学園の実践ブログblog

紫陽花に思う

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 今年は例年になく梅雨入りが遅く、しばらくは庭の紫陽花(あじさい)もつぼみのまま雨を待っているようでしたが、ようやく開花し始めてきました。

 ところで紫陽花は同じ花でも土質によって咲く色が変わるそうです。アルカリ性だと赤色に、酸性だと青色に咲くと言われており、その色も徐々に染まり、日を追うごとに変化していきます。その紫陽花を見た時に、ふと、子どもたちと職員(自分)の関係も花と土のようなものではないかと思いました。色とりどりに咲く紫陽花が子どもたちだとしたら、どんな色に咲かせることができるのか、その土となるのは保護者の方はもちろん学校の先生や事業所の職員たちではないのかということです。子どもたちの中には自分の思いをうまく表現できない子やうまくいかずに悩む子もいますが、その子を含め子どもたちはみんな個性を持っており、自分を表現したいと思っているはずです。もの言わぬ紫陽花にも肥料を与え、手をかければ色鮮やかに花を咲かせることが出来、自分らしさを主張しているようにも見えます。同じように私たちがいかに子どもたちの声に耳を傾け、思いに寄り添いながら、自分らしさを出せるようなお手伝いができれば、自分色に咲かせることが出来るものと信じています。まだ経験の浅い私ですが、子どもたちと日々ふれあい、遊んでいく中で自分なりに何か手ごたえを感じて来たような気がします。(思い込みでなければいいのですが…)

 紫陽花の花言葉には、「移り気、無常」などマイナスイメージなものがありますが、これも捉え方によっては「柔軟、変化し成長する」と考えることができます。自分もそうですが子どもたちには常にポジティブであってほしいし、私もそう接していきたいと考えています。別の花言葉には、「辛抱強い愛情、元気な女性、寛容」などもあります。私も子どもたちに「辛抱強く、元気に、広い心」をもって楽しく接していこうと思っています。

 

放課後等デイサービス「おひさまぷらす」

 治部田 均