入所の子ども達も夏休みに入り、児童棟も終日にぎやかな声が響いています。
女の子は比較的静かにそれぞれの時間を過ごしていますが、
男の子たちは各年齢層で違いがあるものの体力の発散場所がなく
ストレスが溜まるのか、小さないざこざから喧嘩へと発展し
泣き声もよく聞かれます。
支援にあたる先生方は色んな行事や企画を立て、休み中をいかに有意義に過ごせるか
計画をし実施されていますが、時にはマンパワー不足と例年にない猛暑で
中止になる事もあります。
ただ、入所は家庭と同様の役割を担っていますので、一般の家庭よりは
より多くの体験が出来ているような気もします。
ただ、子ども達は18歳になったら基本的に卒園しそれぞれの道に進みます。
園での生活の様にはならない事の方が多いとは思います。
親の大きな役割の一つとして、子どもが社会に出て一人の人として
自律して生きていけるよう導くことだと思います。
園の子ども達も、卒園後よりよい環境で生活できることを視野に入れた支援も、
このような長期休暇の時に体験させる良い機会の様に感じます。
勿論、言葉で言うより実現することの方が大変だとは思いますが、
ある意味恵まれた環境にいる子ども達は社会の厳しさはわからないまま生活出来ている様にも思います。
楽しい事ばかりではない社会の現実をどのような形で知らせていけばよいのか、
夏休みの子ども達を見て日々考えています。
入所部 米村 郁子