若草学園の実践ブログblog

水遊びを楽しもう

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  子どもたちは夏休み真っただ中、学校は休みと言っても何もしなくていいという訳ではなく、ほとんどの子どもたちは夏休みの宿題(ドリル?)があり、習い事などに忙しい子もいるようです。なかにはドリルを早く終わらせて思いっきり遊びたいと取り組んでいる子もいます。また、普段はできないようなことにチャレンジできる期間でもあります。しかし、最近は最高気温更新のニュースにもみられるような気温の上昇、熱中症の発生もあり外で遊ぶには危険な状態なので、この時期はエアコンの効いたところでゆっくり過ごしたいと思ってしまいます。このようなときに少しでも外で遊べる活動のひとつとしてあげられるのが「水遊び」ではないでしょうか、

  「水遊び」には単にバケツやホースで水をかけ合うものや、水鉄砲をなどの道具を使うもの、プールなどの設備を使うといったいくつかの遊び方があります。いずれの遊び方も夏の暑いときに水に触れることができ気持ちのいいものだと思います。水には形がなく、水しぶきが光に反射すると虹が出来るなどの輝きを見せてくれます。子どもたちはその変化する水に面白さを感じて楽しんでいるのではないでしょうか。

  夏休みのこの時期に放課後等デイサービスでは、この「水遊び」を活動のひとつとして取り入れています。「水遊び」(プールでの水遊び)では、準備段階として、まず、水着に着替えるという動作を習得していきます。水着は普段着る服とは違いフィットしているためなかなか着にくいものです、そのため子どもたちが着替えにくそうに苦戦している姿をよく見かけ、特に低学年の子の中には「先生手伝って」という子もいます。また、「水遊び」をするにあたっては危険が無く安全に遊べるようにあらかじめいくつかのルールを決めて、子どもたちにはそれを守りながら遊んでもらうこととしています。このような準備を経て、いよいよ水に入って遊ぶことになりますが、「水遊び」は水に触れたときの皮膚感覚、水の形の変化を見る視覚、水面だけでなく水中の音を聞く聴覚、水の臭いをかぐ嗅覚や味を感じる味覚など五感からの刺激を得る感覚遊びであるともいえます。とにかくほとんどの人が感じているのは、暑い日に水に触れるというのは大変気持ちがいいということです。この水に慣れ、水しぶきを上げながら水を自由に扱い、その形の変化を楽しめる遊びというのは子どもたちの遊び心を何倍にも刺激して楽しむことができるものと言えます。「水遊び」の後半には水風船を入れますが、これが入ると水を掴める感覚が加わりそれを何個も集めようとしたり、投げたりして一層盛り上がりを見せます。「水遊び」の活動は10分から15分水に入ると休憩し、もう一回水に入るという時間制限をつけて行っていますが、子どもたちからはもう時間なのと満足していないもっと遊びたかったという声が毎回のようによく聞かれますが、これは子どもたちが楽しみながら遊べている証拠だと思います。

  夏休みも後半に入りますが、自由に遊べる分危険も伴います。これからも安全に配慮しながら子どもたちに思いっきり楽しんでもらえるような活動作りに取り組んでいきたいと考えています。

若草学園 通所部 

放課後デイサービス「おひさまぷらす」

 治部田 均