若草学園の実践ブログblog

思いを伝える言葉

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日差しはまだきつい時がありますが、秋の風を感じる時が多くなりました。おひさま猫のおもちとあずきもひんやりした風を感じるのかマットの上で4本の足をお腹や胸の下に入れてまぁるくなって座るようになりました。

さて、最近受けさせて頂いた研修の最後に記入するアンケートで「今回の研修で印象に残った言葉は何ですか?」と訊ねられました。今までの研修のアンケートでは「今日の研修はお役に立ちましたか?」「どんなことに気付きましたか?」等の質問はありましたが「印象に残った言葉は何ですか?」と訊ねられることは今までなかったので新鮮に感じました。「印象に残った言葉は・・・」と振り返るうちに気になる言葉が浮かび、その言葉をきっかけに講演の内容を整理することが出来ました。講師の先生が、聞いている人の印象に残る言葉を発言されているのは、その言葉に伝えたい思いを乗せられているからだと思いました。

ところで、最近印象に残った言葉は「伝える力」です。人に自分の思いや考えを伝えるのには伝え方にひと工夫必要だという事でした。「何回も言ったのに。」「言っても言っても通じない」と思うより「何と言えば良かったのかな?」「私の思いを知ってほしい。」「どんな言い方が相手に伝わるかな・・」と思いながら言葉を工夫して使っていくことで「伝える力」が培われるのだと思いました。

日頃の療育では「自分の気持ちを言葉で伝えよう」と言っていますが、まさに「伝える力」を必要としていると思います。言葉を発するだけでは思いは相手に伝わらない、自分なりの一工夫が必要になるのだという事を感じました。大人に比べて使える言葉が少ない子どもたちは、自分の気持ちを伝えようと身振り手振りと表情や感情も加わえて一生懸命伝えようとしてくれます。自分の思いを必死に伝えようとする時に「伝える力」が培われていくのだと思うと子ども達との言葉のやり取りは丁寧にしていきたいとあらためて思いました。

若草学園 通所部

放課後等デイサービス おひさまぷらす

           吉田広子