私たちは、すべての物事を、その人独自の視点で見ています。この物事を見る視点のことを「フレーム」と言い、そして、このフレームを変えることを「リフレーミング」と言います。リフレーミングを行うと、同じ物事であっても、受け止め方、感じ方が変わってきます。
例えば、コップに半分の水が入っている時に、その水を見て「あと半分しかない」と考えるのか、「まだ半分も残っている」と考えるのかで、大きく受け止め方が違います。仕事で失敗をした時に「失敗した…」と考えると、気持ちが沈んでしまいますが、「次に生かすために良い経験をした」と考えると、前向きな気持ちになって次への行動がしやすくなります。このようにリフレーミングを行うと、物事に対する解釈が変わり、気持ちがスゥーッと軽くなったり、それまでは気づかなかった可能性を引き出したりすることが出来ます。
子どもがリフレーミングを活用することで、自分のよさに気づいたり、自分の短所も自分の一部だと受け入れたり、自分を理解したりすることができたとの研究結果もあるそうです。
私たちが子どもと関わる中でも、「5分間しか座っていられない!」と受け止めるのではなく、「5分間は集中して座っていられるんだ!じゃあ、その5分間でどんな取り組みが出来るか考えよう!」と考えると、前向きな関わり方ができますよね♬
よく「褒めるところが全くない…」と言われる保護者の方もおられますが、当たり前のことを当たり前にしていた時【例えば、いつも靴のかかとを踏んでいるのに、その時はかかとを踏まずにちゃんと靴を履いていた時】も褒めるポイントなんです!これが、頭では分かっていても、我が子となると「出来るんだったら、いつもやってほしい!」と欲張ってしまいます…(-_-;)
「大人が変われば、子どもが変わる」
以前受けた研修でこの言葉を耳にしました。大人が考え方、関わり方を変えると子どもも変わってくる…というものです。我が子となると、どうしても欠点ばかりに目がいきがちで、ポジティブに考えられませんが、このリフレーミングも毎日のトレーニングで、出来るようになるそうです。
最近は、インターネットで検索すると「子育てネガポジ変換表」など、沢山の言葉をポジティブに変換している表が出てきます。それを見て、私にはなかった発想だなぁ~と感心させられます。この表を見ていると、子どもだけでなく、大人にも変換できる部分がたくさんありました。
大人になると褒められる経験って減ってきます。大人なので、やって当たり前、出来て当たり前になってくるからです…。でも、そのコツコツ頑張っているところに感謝の言葉をかけてもらったり、褒めてもらえるって嬉しいですよね。
私の事業所では、ちょうど今、(10月)に上司との人事考課面談があります。4月から9月までの仕事に対する自己評価を行い、それを基に上司と面談を行い、上司が評価するというものです。自分の評価がどうなのか…不安で気になるところではありますが、面談の際に、頑張っている部分を直接褒めてもらって評価してもらえる(自分を認めてもらえる)のって、とっても嬉しい気持ちになります。そして、「今後はこのような事を期待している」というアドバイスや目標設定も行いますので、次の半年後に目標達成できるように頑張ろう!という気持ちになってきます。
『自分を認めてもらえるってこんなに嬉しいことなんだ!』と改めて感じる場面です。研修で一緒になった事業所の方は、「会議の時に円になって座り、右隣の人(同僚)の良い所を見つけて伝える!」というものをしているとのことでした。私も一緒に仕事をする仲間に対しても、関わっている子ども達や周りの人全てに対して、リフレーミングの視点で見つめ直し、子ども達の為にも、まずは大人が(自分が)ポジティブになっていきたいと感じました。( 基本的にはネガティブな性格ですので…(-_-;) )
その為にも、相手を変えようとするのではなく…「自分が変われば、周りが変わる!」という気持ちで、毎日のトレーニング…(考え方の変換)を行う!!
ということをやっていきたいと思います。宣言してしまうと、やるしかないので…自分を追い込みながら頑張ってみようと思います💦
「リフレーミング」
ぜひ、この言葉をインターネットで検索してみて下さい。新たな気づきが生まれるかもしれません✨
児童発達支援センターおひさま 河瀬