若草学園の実践ブログblog

 “聴く”ということ

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 私には、小学2年生の娘がいます。私は、子どもと一緒にお風呂に入る時間をとても大事にしています。お風呂に入った時は、子どもと本音で向き合えるからです。一緒に歌を歌ったり、モノマネをして笑って過ごすときもあれば、真剣な話をする時もあり、貴重なコミュニケーションの時間だと思っています。

 

 そんなある日、お風呂に入ってしばらくすると涙ぐんでいる為、“何かあったな”と思い

声をかけると小さな声でポツリと話し始めました。

学校で友達とトラブルがあり、先生に注意を受けたようです。内容だけを聞くと正直そんなに落ち込むようなことかなぁ?と思ってしまったんですが、娘の話をよくよく聞いていると、嫌なことをしてしまったのは分かる…。でも“なぜ自分だけが…?”という思いと“怒られた”という感情が強く残ってしまったようでした。その気持ちを受け止め共感しながら、どうしたら良かったのか…?と話し合いました。

 些細なトラブルに感じましたが、その背景には娘と友達との今までで築かれた関係や個々の性格など様々なことが絡み合っていて、結局、解決策は見つけられませんでした💦

しかし、気が付けば1時間も経っていてビックリ!! 落ち着いたところで上がりました☺気持ちを出してしまえたようで、「話してスッキリした✨」といつもの明るい笑顔に戻りました。

 

 私には“些細な事”と感じる事でも、それは今まで様々なことを経験してきたから感じる事で、子どもは狭い世界の中で今を生きているので、丁寧に向き合っていくことが大切だと改めて感じました。子どもの話を聴く時は、絶対に否定しないこと。例え、明らかに悪くても…。とりあえず、その子の思いを一旦受け止めてあげる(悪い事をしたという事は、本人が一番分かっているので)ことが大事だと思います。気持ちを言葉で表現することができる子もいれば、言葉で上手く伝えられない子、自分がどういう気持ちか理解が難しい子もいます。もしかしたら、分かってあげる事が難しい時もあるかもしれません。(気持ちは見えないものなので分かりにくいですし、大人だって気持ちを上手く伝えられないことはありますよね💦)でも、“知ろう”、“受け入れよう”とする姿勢やその熱意はきっと伝わると思います♪

 

 その場面だけで判断せず、物事の本質を見極める力をつけていき、心の声に耳を傾けること(聴くこと)を大事にしていきたいと感じた出来事でした。(*^-^*)

 

児童発達支援センター 児童発達支援事業 錦戸