寒い日が続いています。やっと、冬らしくなってきたように思います。
昨年の話ですが、活動が終わり遊戯室で遊んだ時の話です。
3年生の子ども達で遊びに使いたい道具を伝えてきました。
「あれと、あれと、あれ取って!!」と指をさし要求してきました。
道具はバランスと円柱の遊具とミニハードル、四角の筒状の遊具でした。
何を作るのか見ていると、秘密基地のような物でした。
その様子を見て、以前、私が心理学を受講していた時、先生が言っていた事を思い
出しました。
心理学の中に遊びの心理学というものがあり、内容は子どもの頃に遊んだ中で定番のかくれんぼという遊びがあります。
「1,2,3,,,」と数えていく間に人が居なくなり一人になることは、将来、周りの人たちが旅立っていき、段々、人が減っていく孤独感と共通しているそうです。その他、おままごとや秘密基地を作る遊びは、将来大人になって家庭を持ったり、家を建てたりする練習だそうです。
私も子どもの頃、本を読むように買ってくれた童話の本などを立てて、家を作り
その家の中でおままごとをしていた事を思い出します。
遊びを通して、モデリング(まね)をすることで将来の事を学んでいるのだと思います。
今は我が子も含め、ほとんどの子どもがゲームをして家で過ごすことが多くなりました。
送迎の車の中での会話でゲームの内容を話しながら盛り上がる場面を見ると、友達と付き合う上で話に入っていく為に大切な事なんだなと思います。
また遊ぶ場所が限られてきている世の中も、問題なのかもしれません。
秘密基地を作った子ども達も、家ではゲームをして過ごしているかもしれませんが、事業所では、そんな風に試行錯誤して秘密基地を作っているのをみると、とても嬉しく、頼もしくも思えます。
完成した秘密基地の中で、まったりしている様子をみて、思わず、「先生も入っていい?」と言い入ってみると大人でも落ち着きました。
子ども達には、そんな遊びができる能力があり、これからもそんな子ども達の能力を見つけて、発展出来るような働きかけをしていきたいと思いました。
若草学園 通所部
放課後等デイサービス おひさまぷらす
緒方