若草学園の実践ブログblog

小さな男の子

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 先日、買い物に行った帰りのことです。お会計も済ませて、お店から出て車に乗ろうとした瞬間、隣の車から「ビーーッ!」という警報音が響きました。

 

とても大きな音にビックリして隣を見ると、小さな男の子が一人で車に乗っていました。車の中で泣きながら動き回っていた為、音が鳴ったようです。

その男の子も驚いた様子で動きが止まっていた為、思わず、「大丈夫?」と声をかけました。

すると首を横に振り“大丈夫じゃない”と答えてくれました。

 まわりを見回しても保護者と思われる方は見当たりませんでした。

「誰と来たの?」「お店の人に伝えてこようか?行って来て良い?」と聞くと、“ママ”“行かないで”と言われたので、

「お留守番してるの?じゃあ、ママが帰ってくるまで一緒にいようか?」と伝えると“うん”と。

 

 男の子に話しかけ続け、だいぶ落ち着いてきた為「もう大丈夫?」と聞いてみたところ、まだ一緒にいて欲しいようでした。

「じゃあ、ママが戻ってくるまで一緒にいるから、隣の車に乗ってるね。良いかな?」と聞くと「うん」と答えてくれたため、自分の車に乗り、男の子を見ながら一緒に待つことにしました。

 

 するとしばらくして兄弟と思われる子達が迎えにきてくれ、男の子を連れてお店の中へ入っていきました。

お店に入っていくのを見届け、ホッとしながら家に帰りました。

 

帰り道、どうするのが一番良かったんだろう?すぐにお店の人に知らせるべきだったかな?

一人で車を覗いていて不審者みたい・・・? という気持ちも少しあり自分の車で待っているねと言いましたが、その対応も男の子にとっては心細かったかな?などいろいろと考えました。

“寄り添う”ってどういうことかなと改めて考えさせられた出来事でした。

 

 

入所部 総務 宇都宮