若草学園の実践ブログblog

壁を乗り越える経験✨

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先日、ぽかぽかクラスのA君の成長を感じる出来事があったのでご紹介します😊

 

 

A君は、現在トイレトレーニング中です。おひさまに通い始めた当初は、オムツへのこだわりが強く、初めてトレーニングパンツを履くのにも数カ月かかりました。あれこれおひさまや園、ご家庭でも工夫して関わった事で、最近ではトレーニングパンツで過ごせる時間が長くなり、トイレでの排泄も成功する事が増えてきました!

 

 

 

 

 

そんなある日、A君がお昼寝中、おねしょをしました。A君は起きた瞬間、濡れているのに気が付き、「イヤ~~~😭」とシクシク…。「よしよしびっくりしたね、濡れて気持ち悪いだろうからお着換えしよう!」と声を掛けると、「お着換えイヤ!オムツが良い!」と泣き始めました。その時思いました。『確かに、今やっと頑張ってトレーニングパンツで過ごせるようになってきている中で、トイレを失敗して気持ちが悪いと感じてしまったらやっぱりオムツが良いって思うよなぁ~』A君の気持ちは受容し、「うんうんオムツが良いよね!じゃあ一緒にリュックの中を探してみよう!」と声をかけ、一緒に探してみましたが、A君のお母様も『オムツ外し』を目標に最近ではオムツを持たせないようにして下さっています。

 

自分で探してみてオムツがないのが目に見えて分かったら、オムツを諦めてトレーニングパンツを履かないかなぁ…と思いましたが、やはりまだ「オムツが良い😭!!」との事。

 

それから、トミカのおもちゃ等を持ってきて、同じ柄のパンツを探そう!と声をかけたりいろいろ試してみましたが、「絶対にパンツは履かない!」といった様子でした。

 

 

さぁてどうしようかな~と思いました💦

 

 

 

そこで、一旦気持ちを切り替える為にパンツを履く・履かないという事から離れてみよう!と思いました。「A君、もうパンツ嫌だよね。わかった!じゃあ今から一旦お散歩に行こっか!何か好きなものが見つかるかなぁ~♪」と、抱っこして(パンツとズボンはさっと自分のポケットに入れ込んで)その場から離れる事にしました。すると、抱っこされお散歩しているうちにだんだんと涙が引いてきたA君。

 

「あっ!あれお家にある!」と見つけたのがレゴブロック!「えっ!本当に!?これ、やりたい?」と聞くと、「うん!!」と興味を示してくれました。園に帰る間近だったので、遊べる時間をタイマーで3分提示し、「特別にこの時間だけ遊ぶ…!?」と誘うと目がキラキラ✨そのタイミングで、ズボンのポケットに隠して入れて置いたパンツとズボンを取り出し、「寒いから、これ履いてから遊ぼっか!」と言うと、「うんっ!」と気持ちを切り替えて履く事が出来ました!

「A君すごい!かっこいいね!!」と褒めるとさっきまでの涙は何処かへいって、ニコニコ嬉しそうな笑顔が見られました😊

 

 

思いっきりその時間ブロックで遊び、パンツとズボンを履いてみんなのいる教室に戻ってきたA君!他の先生達にも、「すごい!Aくんパンツ履いてる!かっこいい~!」と褒められ、最後は笑顔で園まで帰る事が出来ました✨

 

 

 

 

 

園にも必ず帰る直前にこのような経緯があった事を申し送りします。その後も、園やご家庭でトイレでの排泄が引き続き成功したようで、次回おひさまに来た時にも自らトレーニングパンツを履いたA君!失敗を乗り越えて大きく自信をつけたように感じました✨

 

 

この出来事から、その子どもの発達段階・発達特性に応じて丁寧に関わる事の大切さを改めて学ぶ事が出来ました。焦らず、あくまでも最後は笑顔で「出来た!」を感じてもらえるように、今後も私自身子ども達一人一人への関わり方を常に模索しながら支援に当たっていきたいと思います。

 

 

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 石橋