若草学園の実践ブログblog

家庭科の宿題

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新型コロナウイルス感染拡大防止での緊急事態宣言も解除され、通常登校となりました。

休業中は、様々な教科の宿題が出されましたが小学五年生のHちゃんの「家庭科の宿題」について話したいと思います。課題の内容はなんと「お茶の入れ方」。私たちの時は無かったけど、〇〇年経つと授業内容ってこんなに変わるんですね。

 

「こんな宿題めんどくさい」と言いながらも「先生、いつするの?」と聞いて来るHちゃん。誰に飲んで貰おうか?と2人で話し、毎日美味しい食事を作ってくれる厨房の先生方に飲んで貰う事にし、(ポット、急須、湯飲み、お茶)と準備をしました。プリントをよく見ると、1人分のお茶のg(グラム)数、お湯の量は?と書かれており、私を含め厨房の先生と「え~、量った事無い、いつも目分量だし(汗)」と、とまどいながら、Hちゃんの為に頑張らねばと思い、まずはお茶の葉2gから「ちょっと少ないかな?どう思う?」とHちゃんに聞きながら1g増やし、3g、お湯の量は湯飲みの大きさを見て100ccで決定しました。まずは、お茶の葉を急須に入れ火傷をしないよう持ち方を教え、お湯を注ぐといい色になりました。そこで、5人分の湯飲みにつぎます。「お茶の美味しさが均等になるよう、少しづつ順番に入れていこうか」と話すと、おそるおそるつぐHちゃん。つぎ終わると、「先生、飲んでください」と声を掛け、「はーい」と飲む先生方。「うわー、ちょうどいい味だよ。」と言うと、来年に向け勉強する…と一緒に居たⅯちゃん。「熱い、苦いー」と(´;ω;`)ウッ…

 

すると厨房の先生が、「最初は苦いけど、後から甘い風味が来るよ。」と話してくれましたが、

「ならないよー」とHちゃんとⅯちゃん。「お茶の味がわかるようになるのは、もっと大人になってからかな」と年寄り組でうんうんとうなずきながら、「Hちゃんがいれてくれたお茶、おいしかったよー。Hちゃんがいれてくれたお茶だからかな」と言うと恥ずかしそうに笑うHちゃん。その後は、片付けです。使った物を丁寧に洗うHちゃん。プリントへの記入も忘れず、学校の担任の先生からもよく出来てました。と褒めて頂きました。お茶をいれる機会が中々無い今、一緒に楽しむ事が出来、誰かの笑顔の為にすること、喜んで貰えるっていいなー。と思える宿題でした。

 

 

入所部 藤本 征子