若草学園の実践ブログblog

安らげる瞬間

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いよいよ本格的な梅雨になり、じめじめした日が続いています。

子ども達も学校が始まり、傘を差しての登校は大変かと思います。

 

先日、放デイで動作法の講習会がありました。

動作法とは、以前は脳性麻痺の子どもの動作不自由を改善する為に開発された訓練技法で、体の緊張を緩めることで自分の身体の動きに気づいたり、動作をコントロールする力を育てる事を目標とされてきました。今は心と体の調和的は体験の支援方法として発展し、今日では自閉症スペクトラムの児童や発達障がい児への支援技法としても用いられています。

 

動作法の内容として最初に時計や金属は外し、手が暖かいかを確認しました。

相手に、ケガをさせないようにということと、暖かい手で触られた方が気持ちが安らぐからだそうです。

まず始めに、上向きに寝ている人に足を立膝にしてもらい、ひざを手で持ち軽くゆっくりとお腹の方に近づけ、ゆっくりと元にもどす、その後は左右に同じようにする動作法を習いました。

人によっては左右足の上がり方が違い、緊張がひどい方がはっきりわかりました。

 

次に、手の平全体で力を入れゆっくり相手の手を握る、相手の手が戻っていくスピードに合わせて一緒に戻す方法は、相手との信頼関係が出来やすい方法ということも習いました。また、手の平と同じように、肩にもそっと手を置いての動作法も習いました。

 

私はその日、緊張が酷いAくん担当で、実際活用してみようと思い、手を握る方法と肩に手を当てる動作法をやってみました。

その日A君は、比較的落ち着いていて、笑顔が多く見られました。

ときどき、険しい顔になった時に手を握って動作法をやってみましたが、一瞬、私の顔は見ますが、力ずくで引っ張っていかれました。何回か行ってみましたが、なかなかうまくいきませんでした。最後に帰る前の振り返りの時間に着席した時、肩に手を当てる動作法をしてみると、気持ち良かったのか、落ち着いて座っている事ができました。

 

実際、実践してみて、スタッフ同士では力の抜き方や姿勢の直し方は言葉で理解できるのでうまくいきますが、言葉での理解が難しい子どもには経験を積んでいくことで出来るようになるのだと思いました。今後もお子さんの様子を見ながら行っていきたいと思います。

我が子にも試してみたいと思います。

 

 

放課後等デイサービスおひさま 緒方