若草学園の実践ブログblog

「トイレ!」

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おひさまに来て約2ヶ月半が経ちました。

 おもちのお部屋、あずきのお部屋での支援に加え、必要に応じて個別での言語訓練も行っています。

子どもさんにとっては初めてのことなので、どんな反応を示すのか不安もありましたが、見事に私の不安を吹き飛ばしてくれている子どもさんの順応する力に驚くと同時に救われています。

 「言語訓練」というとカードで言葉のお勉強や、発音の練習をするというイメージがあるかもしれませんが、私はまず、遊びややりとりを通して子どもさんと仲良くなり「楽しい」と感じてもらえるように関わっています。「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、私自身も受け身ではなく自分から知りたい、学ぼうと思ったことの方が集中できたり、覚えが良いという経験をしてきました。

なので「またやりたい!」「次は何するの?」と子どもさんが興味を持ってくれてからがスタートだと考えています。

 

 実際に個別での訓練を始めてみると、これまで集団のなかで見ている姿とは異なる様子が見られたり、子どもさんの持っている能力が十分に発揮できたりと集団と個別での行動を見ることで、支援に繋がるヒントが見えてきています。

そして個別訓練でできるようになったことが集団場面や家庭生活で活かされたときに喜びとともにやりがいを感じています。

 

そんな中、最近とてもうれしい出来事がありましたのでご紹介します!

なかなか「おしっこ」が言葉では伝えることが難しいKさん。これまでも介入中に「おしっこ」のサインは出ていたのですが、トイレまで間に合わず失敗することもありました。ある日の訓練中、突然席から立ちあがり、トイレの方へ体を向けたので私が「おしっこ?」と声を掛けようとした瞬間…Kさんから「トイレ!」と振り向いて教えてくれました‼

私は一緒にトイレに行き、おしっこが出た瞬間思わずKさんを抱きしめてました😊

その時のKさんの嬉しそうな笑顔は忘れません♥

 

ひとつひとつ小さなことでも子どもさんにとっては大きな成長!

できたことを積み重ね、自信に繋げられるお手伝いができればと思っています。

そして子どもさんに「人と関わることの楽しさ」「伝わることのうれしさ」「通じ合えることの喜び」を感じてもらえるようこれからも精いっぱい楽しく支援していきたいと思っています。

 

児童発達支援センターおひさま 発達支援事業 佐藤 朱加