若草学園の実践ブログblog

言葉掛けとタイミング🌼

カテゴリー:若草学園の実践ブログ

 

子ども達と関わる際、その時の状況やその子の状態に応じてどんな言葉掛けが響くのか、そして声を掛けるタイミングが重要だと考えています。

 

先日、改めてそう感じる出来事がありました。Kちゃんと外遊びに行った際、事前にタイマーを使って、この時間が終わったらお部屋に戻るというお約束をしていました。Kちゃんはその時点では、「はい!」とお返事していました。

 

しかし、タイマーが鳴る頃、Kちゃんは丁度、蝶々を追いかけることに夢中になっていました。Kちゃんに、「ピピッて鳴ったよ!」と声を掛けてみましたが、「いやー!」と言いながら蝶々を追いかけていました。その時のKちゃんを見ていると、お部屋に戻りたくないというよりは、蝶々から切り替えられなくなっているのだと思いました。そこで、まずは、走り回るKちゃんに話を聞いてもらうために、「Kちゃん、まだ蝶々さんと遊びたいの?」と聞いてみると、「うん…」とお返事をしてくれました。「わかった!じゃあ、(3分タイマーを延長して見せて)この時間蝶々さんと遊ぼう!ピピッて鳴ったら、蝶々さんバイバイするよ!」と伝えると、「うん!蝶々さんバイバイする!」と納得した表情でお返事してくれました。3分間思いきり一緒に蝶々を追いかけ、タイマーが鳴ったタイミングで、「蝶々さんバイバーイ!次は蝶々さんの真似っこして…ヨーイ、ドン!」と言い、2人で「ちょうちょ~🎵」と手をヒラヒラさせながら、遊びの延長のように靴箱まで戻ってきました🦋

靴箱まで戻ってきたタイミングで、「Kちゃん、かっこいい!タイマーが鳴って、外遊びおしまい出来たね!」と褒めると、ニコニコで喜んでいたKちゃんでした😊

 

1回目のタイマーが鳴った時に、「お部屋に戻るよ」の言葉掛けでは終われないようだったので、タイマーを延長するタイミングで、「次鳴ったらお部屋に戻ります」ではなく、切り替えられない原因に注目し、「次のタイマーで蝶々さんとバイバイ」の言葉掛けが、その時のKさんには分かりやすく、納得しやすかったのかな?と思いました。そして、あくまでも楽しく、自分の足でお部屋まで戻れ、褒められたことが本人の自信にも繋がったかな?と思います。

 

私自身、日々の生活の中で、掛けられた言葉によって何かを頑張れたり、自信がつくことがあります✨その時に自分だったらどう言葉を掛けてもらいたいかということも念頭に置きながら、状況や状態によって、より分かりやすく心に響くような言葉掛けを行えるように努めていきたいと思います。

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 奥村