若草学園の実践ブログblog

健診の時期になりました

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 今年度も年に一度、(夜勤をしているスタッフさんは2回)の健康診断(正式には生活習慣病予防健診です)の時期がやってきました。私もそうですが…きっと皆さんの中にも、健診前は少し体重を減らそうとか、食事に気を付けて血液検査に異常がないようにと、いつもよりヘルシーな食生活を心掛けて準備されている方が多いのではないのでしょうか。ちなみに私は年齢と共に血圧が高めだったりして2カ月に一度内科に通院しています。最近では血糖値も少し高くなってきていますので、定期受診前は食事や甘いものを控えて受診します、受診結果が比較的良いと、自分へのご褒美と一人で少しリッチな昼食とデザートを食べ、結果が悪いとどんと落ち込み次の受診迄好きな物を控え、ややストレスを感じながらの食生活で過ごします。本来ならダメな日常です。ただ、こんなに気にするようになったのは、わたくしはここに入職する前はずっと病院勤務で、直前に勤務していた病院は回復期リハビリテーションの病院でした。生活習慣病の怖さはわかっていたつもりでしたが、脳血管疾患いわゆる脳梗塞や脳出血後のリハビリで入院してくる患者さんと向き合い、こんなに過酷な病気はないと感じました。勿論、病気の中には癌を始め色んな病気がありますが、この病気の過酷さは一瞬にして人生が変わることです。麻痺で体が思うように動かなくなったり、損傷を受けた脳の場所によっては空間無視と言って目は見えるのですが左右どちらかの空間を認知できなくなってしまったり、失語と言って言葉を失います。社会復帰が困難になるほどです。ただし、皆さんリハビリを頑張り家族の方の支えもあり、社会や家庭に復帰し自分の役割を取り戻す方もたくさんいらっしゃいますが、リハビリの期間は大変な戦いを強いられます。でもこれらの病気は予防できる病気です。健診を受ける事で自分の身体でおこる変化に早く気付き、食生活の改善や運動を取り入れる事で病気の予防になります。健診日までは若干ストレスを感じながらの生活ですが、自分の身体の通知表に優や良が付くよう過ごしていただければと思います。

 

入所部  看護師  米村 郁子