若草学園の実践ブログblog

仕掛学

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先日、テレビを観ていた際に「仕掛学」というものを紹介していました。

他人の行動を「ついしたくなる」ようにアプローチし、こちらが意図する方向へ誘導するというものでした。

例えば、駅のラッシュ時の上りのエスカレーターと階段で大部分の人がエスカレーターへ乗り大混雑が生じていたが、階段下に「アフター5に行くならどっち?〇〇派?△△派?」とお題を出し、階段の右側を通れば〇〇、左側を通れば△△に投票できる「□□環状線総選挙」と銘打った仕掛けを設置した所、一日の階段利用者が増えエスカレーターの混雑緩和になった。というもの。

また、あるタレントさんが、歯磨きを全力で嫌がる子どもを前に、夫婦でとても楽しそうに騒ぐ(隠して歯磨きをしているんです)。すると子どもが「何してるの?」と興味を示すが「これは楽しい事だから絶対に教えられない」と言うと更に興味深々。それからは率先して歯磨きをするようになったそうです。

「そうした方が良い」事も、上から目線で指示されると反発したくなるもの。「ついしたくなる」ように、無理やり行動を変えさせようとするのではなく、「楽しく」なるように、つい変えたくなるように仕向ける。

「仕掛学」の先生が、これまで行った仕掛けも8,9割は失敗です。と仰っており、あの手この手、試行錯誤の結果なのだそうです。

日々の子ども達との関わりの中で、「意識せずにそうなってた」「楽しく取り組む」ような声掛けがないかと考えますが、なかなか浮かばず…。あの手この手、「楽しく」試行錯誤してみたいなと思います。

 

 

入所部 前田ひろ子