若草学園の実践ブログblog

ありがとう

カテゴリー:若草学園の実践ブログ

 子ども達は「これあげる」と、よくプレゼントをくれます。折り紙で折った物、絵を描いた物、手紙、習いたての裁縫で一生懸命作ったティッシュケース、手芸用品などなど。「もらっていいの?」「ありがとう」と言い、物によってはどうやって作ったのか聞いたり、絵を見ては「上手に描けてるね」と褒めたり、ちょっとしたコミュニケーションの機会となります。折り紙で何か作っていてふいにくれる事もあれば、最初からプレゼントするつもりで一生懸命作ってくれたりもあります。そのちょっとしたやり取りに、あったかい物を感じています。

 私は、この若草児童学園で勤務する前、20年ほど保育所に勤務していました。保育園では、年長さんになるとちょうど文字を覚える頃で、特に女の子などは手紙を書くのが大好き。色んな手紙に絵を描き加えたりしてはプレゼントしてくれました。「せんせいだいすき」「いつもありがとう」「そつえんしてもあそびにくるよ」などなど♪その手紙や絵を持ち帰り、どんなに紙切れに書いてあるような物でも捨てる事が出来ず取ってあります。見返すと、かわいらしく、とってもあったかい気持ちになれます。

先日、もう二十歳を超えた教え子と連絡を取り合う機会があり、それを思い出して探してみると、何通もその子からの手紙と絵が見つかりました。それを実際に見せてみると、取ってあった驚きと、自分が実際に幼い頃書いたものを見る楽しさと、色々な思いを感じてくれたようです。

 

 今日も仕事から夜遅く帰り、「ふぅ~」と一息ついてエプロンのポケットの中身を出すと、折り紙で作った『おばけ』が・・・(笑)

 

 

くすっと笑顔がこぼれながら、仕事の疲れも癒された気持ちになります。そっと思い出箱にしまいながら、明日も頑張ろうと思えるひと時でした。

入所部  松村