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場所は同じでも・・・

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先日の1031日に、放課後等デイサービスおひさま、おひさまぷらすをご利用のお子さんで、小学3年生を対象としたデイキャンプを行いました!

本来ならば、12日のキャンプをしているのですが、今年は難しいため、おひさまの敷地内にて日帰りで実施しています。

 

赤、青、黄色の3つのチームがある中、私は黄色チームとして同じチームのAちゃんと行動をともにしました。Aちゃんは支援学校に通っていて、歌うことが大好きな女の子です。

当日の朝、おひさまにお母さんと一緒に来たAちゃん。グラウンドには、予めテントを立てていたため、いつもと違う雰囲気に気づいており、ソワソワしているようでした。荷物の準備をする際も、なかなかお話が入りにくかったため、大丈夫かなと心配していました。

 

しかし、その不安をよそに全体のお集まりには自らのチームカラーである黄色チームの場所を見つけて行くことができ、始まりの会も静かに説明を聞くことが出来ていたAちゃん。最初の全体で行うゲームも「じゃんけん列車」や「なべなべそこぬけ」と、大好きな歌を歌いながらのものであったため、ノリノリでみんなの輪の中に入っており、「こおり鬼」もスタッフと一緒に走ることでルールを守りながら楽しく参加出来ていました。

 

チームで協力して、オリジナルのテントを作ることが今回の目標だったのですが、Aちゃんが出来る作業をチームに伝えると、お友達が次々とやることを教えてくれ、スタッフと一緒に気合いを入れながら挑戦することができ、一つのものをみんなで完成させることが出来ました。

途中、隙を見つけては、他のチームのスタッフの所へ遊びに行ったりしていましたが、グラウンド内で作業をしているため、「みんなAちゃんのこと見てるよ~」と伝えると、そーっと様子を見ながら黄色チームのテントへ戻ってきていたAちゃん。

 

1日おひさまの敷地内で過ごすということで、グラウンドでずっと過ごすことが出来るのか、疲れて室内に入りたい、好きなおもちゃで遊びたくなるのではないか等、いろいろ考えていたのですが、1度もそういう場面はなく、チームのみんなと一緒に過ごすことが出来ました。

 

普段の長期休暇では、活動、個別の手指練習、お気に入りのおもちゃで遊ぶ時間がスケジュールとしてあります。しかし、今回はそういったものがない状態での1日でしたが、場所は同じでも“周りの雰囲気”や“環境”に気づいて行動することが出来たことは私たちにとっても新たな気づきになったと思います。ご家族の方に、Aちゃんの頑張りや成長をお伝えするとともに、デイキャンプでの気づきを今後の療育に活かしていきたいと思いました。

 

新型コロナウイルスの影響により、様々な行事が中止や延期になる中、毎年行うキャンプの実施が出来なかったことは残念でしたが、日帰りという形で実施が出来て本当に良かったです。私にとっても良い思い出となりました。

 

 

 

放課後等デイサービスおひさま 金子