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表情の読み取り方

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 新型コロナ感染症が、拡大収束を繰り返しながら1年が過ぎました。現在、第3波が収束しようとしていますが、まだまだ気を引き締めて予防していきたいです。

 さて、コロナの予防として、昨年の漢字一文字にも選ばれた「密」。3密を避ける新しい生活様式が、身近に感じられるようになってきましたが、以前から風邪予防の為には、手洗いうがい、マスク着用だったと思います。

 しかし、そのマスク着用は、風邪だけでなく花粉対策でも、日本人には馴染みがありますが欧米人には、なかなか浸透せず、コロナの感染拡大も、ひとつでは無いかと言われているようです。

 先日ある特集で、北海道大などの研究チームが、メールで使われている記号で顔を表す「顔文字」で、表情の表し方が日本人と欧米人で、どのように違うのかという実験があったそうです。

日本では・・・  (>_<) (*^_^*) (T_T)  良くみかけますね。

 

欧米では・・・  :-D  :-)  :-(  :-o こちらは左を上にして横向きに見ます。

 

日本では、同じ口の横棒でも、目の形で表情を表します。欧米では、同じ目の形でも、口の形で表情を表すそうです。

これは、人が顔のどの部分に視線を注目させて、人の感情を読み取ろうとしているかが、違うからだそうです。言語の違いにも関わるようですが、欧米人は、口元に視線が集中し、日本人含む東アジアの人は、目元に視線が集中して表情を読み取るようです。生後7か月の赤ちゃんでも視線を追う実験から、確認されたそうです。

 だから、日本人は口元を隠されても、コミュニケーションに違和感が少なくマスクへの抵抗も少ないのです。昔から、「目は口ほどにものを言う」と言われるのにも納得です。

 

表情を読み取る方法は、世界共通ではないと言う事です。日本人同士でも、口元が見えないことで、コミュニケーションが難しい人たちもいます。お互いを認め、様々な工夫をしながら、コロナ禍で、目で訴えるだけでなくマスクの下も笑顔の生活をしていきたいです。

 

入所部 吉田