若草学園の実践ブログblog

3月の行事食

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 少し前の話ですが、3月3日はひなまつりでした。桃の節句ともいい、日本において女の子の健やかな成長を祈る節句のひとつです。雛人形にはわが子の厄を引き受ける役目があるため、災いがふりかからず、美しく成長して幸せな人生が送れるようにという願いが込められているそうです。学園にも玄関に立派な雛人形が飾ってありました。

 

 ひなまつり当日には、行事食の提供を行いました。まず、おやつの時間には菱餅風クッキーを作りました。

夕食には、ちらし寿司・蛤のお吸い物・ちぎり揚げ・桜餅と縁起の良いメニューを取り入れました。ちらし寿司は、人参といんげんでお花を作り、春らしく仕上げました。蛤は初めて食べる子も多かったようです。中には、初めて見る蛤にびっくりして「あさりは好きだけど、食べたことないから食べたくない…」と箸が止まる子もいました。「あさりの仲間で美味しいから、食べてみてごらん」と声をかけるとおそるおそる食べ、「これ美味しい!また出してね!」と喜んでいました。貝殻つきの貝を食べたことのない園児もいました。ちょっとした新しい経験を積むことも、子ども達にとっては重要なことだと改めて感じました。その他にも、昨年は桜餅の葉っぱが苦手で残していた子も今年は食べれるようになっていて、ちょっぴり成長を感じました。

 みんな笑顔で食べてくれて、おかわりの時にも行列ができました。残菜も蛤の貝殻と桜餅の葉っぱが数枚残っていただけで、作る側としても心が満たされた一日でした。

 

 そのほかにも、3月は各学校で卒業式、施設内では職員とのお別れ会もありました。その際には、ブラウニータルトを提供しました。「もう一個食べたい」と好評でした。

 お別れ会のときに、高校3年生のM君が退職する職員へ送る言葉を伝えてくれましたが、立派な言葉で感動しました。卒園していく園児・職員を見送るのは寂しい気持ちもありますが、また気持ちを新たに頑張っていきたいと思います。

 

入所部 厨房 野口