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ストレスのコップ~明日ハ 晴レカナ 曇リカナ~

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どんな人でも不安なことの、1つ、2つは持っているのではないかと思います。
私もいくつか不安要素を抱えてはいますが、気にならない程度におさめていました。
ところが、ある時、一つの不安が頭から離れなくなり、

その日からずっとその不安がつきまとうようになりました。
前日まで、のほほんと生活してきたのにどうしてこんなふうに急に悲観的になってしまうのだろうと感じて、児発の心理士のスタッフになぜこんな心理になってしまうのかたずねてみました。

心理士のスタッフはストレスのコップについてのお話を聞かせてくれました。

ストレスはコップとそこに注ぎこまれる水に例えられるそうです。

コップの中の水(ストレス)  は、日々、気づかないうちに、少しづつ増えていってしまいます。
自分のコップの中の水(ストレス)をイメージして、今どれくらい溜まっているのか

客観的にながめて見るのが大事だそうです。

コップの水が1〜2割の量であれば、それほど気にならない程度で済みますが、

8〜9割になってしまうと、余裕がなくなり、不安に集中してしまい、

溢れそうになってしまいます。

ストレスのコップを可視化してイメージできるようにする。

ストレスは無くならないものだけれど、3割程度に留められると良いそうです。
ストレスへの対処方(ストレスコーピング)としては、ストレスの原因を取り除いたり、

自分の考え方を変えたり、ストレス発散もその一つですね。

私も自分の中で疲れや悩みなど小さなストレスが積み重なって、コップの水が増えた事で不安から抜け出せなくなっていたんだと客観視できただけでも不安の半分は無くなったように思えます。

ストレスコーピングとしては ストレスの原因を取り除く事は難しいので、

まずできる事はストレス発散ですね。
 
何ができるでしょう?
自分の好きなこと…   楽しみ…
そうですね… 中でも音楽…
 

先日、ステキな音楽にココロ癒される事がありました。

日本を代表する現代音楽家の武満徹さん
前衛的な作品が有名ですが、いくつか身近で素朴な曲も作っておられました。

それをあの”あまちゃん”の作曲家の大友良英さん(即興音楽やノイズ音楽でも活躍され、
自閉症の子供たちと一緒に国内外で即興のステージを開催されています。)が編曲されました。
武満徹さんをを尊敬してやまない大友良英さんが、武満作品のイメージに合わせて
歌手と音楽家を集め、スペシャルセッションを披露されていました。
 
「明日ハ 晴レカナ 曇リカナ」
 
昨日ノ 悲シミ 今日ノ涙
明日ハ 晴レカナ 曇リカナ
 
昨日ノ 苦シミ 今日ノ悩ミ
明日ハ 晴レカナ 曇リカナ
 
おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい曲になっていました。
 
いろんな不安を抱えていてもなんとかなるさと思えるように日々過ごしていけたら良いですね。
 
明日ハ 晴レカナ 曇リカナ  ……
 
児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 一山