若草学園の実践ブログblog

思いを温める

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療育のベースには、個別支援計画書というものがあります。

利用されている子どもさん一人ひとりに合わせて、今必要と思われる目標をお家の方のニーズと擦り合わせながら設定していきます。(※大人もそうですが、子どもも関わる人や環境で見せる姿が違う事も考えられますので、おひさまで作成した個別支援計画書は、おひさまでの様子に沿って計画したものとなりますし、おひさまで達成したい内容となっています。他事業所と併用されている場合、少なからず違いが出てくると思います。ご了承ください。)

個別支援計画書を作成する時、担当の子どもさんの姿を思い浮かべながら一文字ずつ書き始めます。まず、中間評価といって、今回の個別支援計画書の振り返りをするのですが、みんなの成長を感じることができ、びっくりします。全く成長しない子なんて一人もいません。その頑張りをお家の方にどうお伝えしようか?どう文章で表現しようか?等悩みに悩みますが、心はいつも一人ひとりのお子さんの良い所探しをしたい!という気持ちで溢れています✨(大人が良い所をたくさん探せるようになると、不思議と子どもの力ってグ~ンと伸びる気がしてなりません。)

中間評価が書き終わったら、それを基に次に達成して欲しい目標を設定します。これはとても重要です。達成できそうな目標を設定する事が大切だからです。今出来ている事からどのくらいスッテップアップした目標設定をすれば、無理なく楽しく一緒に頑張れるのか?ととても考えます。

だって、自分が到底達成できない目標を設定されたら大人でも逃げ出したくなりませんか?無理は禁物です。まだまだ人生始まったばかりの子ども達です。焦らずいきましょう!焦って関わるより、丁寧に気長に!をお勧めします。次の目標は、他のスタッフと会議をして意見を出し合い、共通理解してじっくり決めていきます。「どんな工夫をしようか?」「どんな支援をしたら喜んでチャレンジしてくれるかな?」「「やったー!できた~!」「もっとやりた~い!」という言葉や行動、表情が見られるかな?」と思いを馳せます。

手書きの計画書が出来たら、仕上げはパソコン入力です。私は、この作業が正直、得意ではありません。が!意外にも嫌いではないのです(笑)自分が計画をたてた内容に込めた言葉1つ1つが画面に並んでいくのが愛おしいからです。よく人は心が大事!と耳にします。そんな大それた事は言いませんが、なんとなく分かるような気がします。結局、自分の心を自分でワクワクする方向にコントロールする事で、「良いアイデア」や「期待」、広く言えば「幸せ」や「夢の実現」に繋がっているのではないか?と日々感じているからです。お家の方と連携を図りながら、心のこもった、読んだ人がワクワク挑戦したくなるような個別支援計画書作りを心掛けていきたいと思います。

もちろん!私も人間です。失敗する事もあるでしょう。それでも、前を向いて言葉1つ1つに愛と思いやり、そして責任を忘れず、丁寧にみんなの思いを紡ぐ事の出来る個別支援計画書作りを目標に今日も自分の心と会話しようと思います。

そしてそして・・・個別支援計画書の出来上がりは、保護者さん無しではあり得ません。そうです!面談です♪コミュニケーションを図りながら子どもさん一人一人にとってワクワクの詰まった最高の計画書が出来上がる様に、実りある面談に出来ればと思います。

1時間と短い時間ではありますが、子どもさんを中心に置いて一緒に思いを温めましょう❤

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 江藤