若草学園の実践ブログblog

夢と希望がある人

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ドラマを見るのが好きで、色んなドラマを見るのが楽しみです。

あらすじより登場人物の人間観察や「何が言いたいのかね~」「どんな子ども時代を過ごしたのだのだろう?」と色々想像してせっかちな見方をしてしまいます。

最近見たドラマで「ほ~。こんなドラマがあるんだ~」と印象に残ったドラマがあります。

『光と色がぼんやり分かる程度の弱視の盲学校生の主人公の女の子が誰からも恐れられている不良少年に出会い、

不器用ながらも少しずつお互いのことを理解し、惹かれあっていく新世代ラブコメディー』というお話しです。

見るきっかけになったのは、好きな女優さん(杉咲花さん)が出ていたので見始めたのですが、主人公の恋の行方よりも主人公がアルバイトをするハンバーガー店の店長さんの考え方や行動に共感しました。

店長さんは、陽気でおしゃべり好きで「チャオ」と誰にでも話しかけて「空気が読めない」と女の子達に言われながらも気にせず明るく振る舞います。見た目は軽い感じの人に見えますが、実はすごく平等な社会を思い描いていて社会の為にある人間ではなく、人間のためにある社会を理想とするような熱い心を持った人だと感じました。

弱視の人を雇って仕事は他の従業員と変わらないものを求めていくことは、大きな壁や周りの従業員へのストレスとなるのは想像できるのですが、「やりたい」と思っている本人の思いを尊重して「出来ない」「させない」ではなく周りの人の批判や考えも受け止めながらも「フライドポテト作れる?どうしたらできる?」(弱視の人に油を扱う作業?と驚きました。)と本人に確かめながら力を引き出して、周りの人たちの考え方やサポートする力も引き出し、育ちあう事を目指すところに共感しました。

どの場面を見ても店長さんの優しく陽気な姿は、安心感があり、信頼出来て人の立場に立てる人とはこういう人なのだと思いました。店長さん自身も色んな経験や思いがあって自分自身が思い描く社会を作りたいと夢と希望がある人なのだと感じました。

何事も自分の思いや経験がベースとなって、そのベースを基に「自分の思い描くもの」「なりたいもの」「やりたい事」「実現したい事」を考えて自分からメッセージを発信して行動することの大切さをこのドラマから感じました。

支援を必要とする人だけでなく、支援をする人も言葉や行動、表情で発信していくことでそれぞれが思い描く将来が理想に近付いていくのではと思わせる時間になりました。

児童発達支援センターおひさま 吉田広子