若草学園の実践ブログblog

ライフサイクル

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新年 あけましておめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

 

みなさん「ライフサイクル」という言葉をご存知でしょうか。

普段、生活をしていても、なかなか使うことはない言葉ですが、人間には「ライフサイクル」=「人生の発達段階」があるという事です。

「ライフサイクル」という視点で考えた時、私たちの年齢(人生)においても、四季が巡っていくように、様々な発達段階があり、彩りがあり、移り変わりがあるという考え方です。

ドイツの心理学者:エリクソンという精神分析家は、人間が生まれてから死ぬまで生涯にわたって発達する事を前提に人生を8つの段階に区分しました。

それぞれの段階で取り組むべき課題を設定し、課題に取り組む努力と課題達成がパーソナリティの成長を促すとしています。

第7章【未来提言】ポスト・アイデンティティ時代の生き方・働き ...

私たちが関わっている子ども達は、2歳~18歳という年齢ですので、乳幼児期から青年期入口までの間を過ごしている訳です。

その発達は、めまぐるしく、心身共に分かりやすい形で「年齢による育ち」を見る事ができます。

ところが、子ども達が3つも4つも発達段階を経過している(あり方がチェンジしている)のに対して、接している私たちは、成人期の後半から老年期の入り口にかけてずっと同じところにとどまり続けることがわかります。

つまり、子どもが生きる時間と私たちが生きる時間の経過の差があるという事です。

対話している子どもが不可解になっていく時、大切なのは、その子どもが一体「今、どんな発達段階にいるのか」という知識を持つ事です。自分の子ども時代を想像して関わっていくことだと思います。

私たち大人は、子ども時代の延長を生きている訳です。そして、お父さん、お母さんも、発達段階の一過程に属しているのです。

中年期の山は45歳。上り坂にある時は終着点が見えないと言われていますが、人生の後半期に入ってくる老年期になると、終着点が一気に見えてきます。

単に毎日を過ごすということだけでなく、何かに没頭することを始めるとか、健康寿命の為に運動を始める、学びを始めるなどがあるかもしれません。

2年間のコロナ禍では、社会の様式、生活様式の変化から、人々の考え方もずいぶん変化してきました。

先進医療も進み、人生100年時代とも言われるようになりました。

20代は20代なりの、30代、40代、50代、60代も、その年齢なりの悩みや葛藤があります。これも人生の発達段階と思えば、いくら社会(世の中)が変わっても、人生を辿る人間の経過は、昔から変わらないことがわかります。

自分の時間、家族との時間、仕事の仕方、考え方、友達とのつき合い等々、人生の主人公である「自分」を軸にした様々な生き方、多様性が広がってきました。

誰もが「一度きりの人生」「時は金なり」という言葉をかみしめるようになった私も、53歳。まだまだ発達段階にあります。毎日の生活の中にも、意識しているとたくさんの学びがある事に気づきます。

年齢に関係なく、他人の発言や姿勢・態度を通して、時に師となり、反面教師となり、学ぶことがたくさんあります。

自らを律し、ぶれない軸を持つ。

常に「わが人生に悔いなし!」と、胸を張って言えるような毎日を、一度きりの人生を謳歌したいと思います。

今年も、笑顔いっぱい元気で素敵な毎日を送りましょう!!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

相談支援センターいちばん星 伊豆野良栄