若草学園の実践ブログblog

「目くばり・気くばり・思いやり」とオンライン

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先日、ファシリテーション研修にオンラインで参加する機会を頂きました。オンライン研修は初めてでしたが「研修は人と人が対面して行われる方が実感があって良い」と思っていた私にとってオンライン研修は、合理的な時間の使い方や移動や感染対策のストレスも少なくて「こういう研修も良いな」という印象でした。実際、意見交換している時の違和感も感じませんでした。参加者が70名と聞いてコロナ禍にあって色々と制限される中でもできる形で学びを深める必要性をどの施設でも切実に感じているのだと思いました。それにしてもオンラインとは凄いなと改めて感じました。70名の人達が画面いっぱいに映っていてグループ討議になるとパッとグループに別れて意見交換が始まり、傍にいるかのように話ができて慣れてくるとお茶を飲んだり、マスクを外したり、雑談したりして「これは思ってたよりも楽しいな」と思いました。世の中は、どんどんIT化が進んで私のようなアナログ人間は同じことを繰り返し教えて貰ってやっと操作が出来るようになり「やってみると便利だな~。無駄がないな~」と感心しながらやっとやっとついていってます。コロナがきっかけで加速したデジタルの世界ですが、結局は人が作り出した事を思うと何事にも「目くばり・気くばり・思いやり」が大切なのだろうと気付きました。オンライン研修の合間の休憩時間に事務所に参加者の中の方から電話がありました。「先生、お久しぶりです。お元気そうですね。覚えていますか?○○です。」と元気な声。パソコンの画面にある見覚えのある事業所名とお名前を見て気になっていたので、「会場でお会いしたかったぁ~。オンラインでも直ぐに分かりましたよ。懐かしい~。」とお電話を頂いて嬉しくて話も弾みました。8年位前に大学生で学園にアルバイトに来てくれた方でした。オンラインといえど人の温かみを感じました。便利な道具も上手に使えば人の輪が広がるのだと思いました。

ところで、ファシリテーションとは「人々(チーム)の活動において限られた時間の中で参加者の合意を引き出し、目標達成に向けて円滑に効率よく進め、目的が達成されるよう舵取りをする事を指す」と教えていただきました。今回の研修の進行も講師の先生や事務所の方々の細かい配慮のもとで準備が行われたのだろうと思いました。あっという間の2日間でしたが、程よくコミュニケーションもとれてオンラインのイメージが変わりました。コロナ禍の中で社会生活が停滞しないように必要な事は必要な事として実行できるように色んな方々が縁の下の力持ちとなって仕組み作りをしているのだと感じました。そこで大切なことは、イメージする力なのだろうと思いました。オンライン一つでもオンラインを必要とする人や社会の声を聞く力や自分の考えたアイディアを相手に伝える力を発揮することで、何があると良いのか段々イメージが見えるものに変わっていくのではないかと思いました。そこに無い物、いない人を思ってイメージして形ある物へと作っていく為には、人や物事に対する「目くばり、気くばり、思いやり」があって必要とされるものや形、仕組みが形作られるのだと思いました。福祉の場でもいつも「目くばり、気くばり、思いやり」の大切さを教えて頂きます。今回、オンライン研修をスムーズに受講できたことからも周りの声をよく聞くこと、人を思いながら物事をイメージして発信をするということの大切さを学びました。学ぶ時間を頂いた事に感謝して学んだ事を返していけるように努めたいと思います。

 

児童発達支援センターおひさま  吉田広子