若草学園の実践ブログblog

子どもの世界に寄り添う

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 私は、昨年の4月より放課後等デイサービスリーライズの職員として、発達に課題のあるお子さんの療育を行っています。日々の支援に携わらせて頂く中で、大切にしていることがあります。それは、「相手の立場にたって考える」ということです。しかし、私自身初めはこうではありませんでした。自分の思いを子ども達に伝えてしまうことが多く、伝わらずに悩み、また子どもの行動だけに着目をした関わりを行ってしまい何度も何度も失敗をしてきました。しかし、ふと日々の支援を振り返った時に、このままではいけないと思い、施設長へ相談をしたことがあります。その時に、施設長から言われた一言ではっとしたことを覚えています。「子どもの世界に飛び込んでみたら」という一言でした。その言葉で、私は、「もしかしたら、これが気になって行動したのかもしれない」や「もしかしたら、学校で何かあったのかもしれない」や「もしかしたら、家で何かあったのかもしれない」など、子どもの立場に立って色んなことを考えるようになりました。それを考えていくと同時に、ただ考えているだけでは何も進まないことや、それをこちらから発信していくことの重要性にも気づきました。学校のお迎えの時から、療育は始まっています。いつもと表情が違うようであれば、学校の先生へ確認を行い、家庭での困りごとがあれば保護者と話をする時間を設け、子どもや家族に変化があれば相談事業所と連携を図るなど、環境を整えていくことの大切さに気づきました。子どもが成長をしていく上では、保護者・幼稚園・保育園・学校・療育事業所・相談事業所・病院など多職種の連携が必要であり、どこか一つが関りを持っておけば良いというわけではありません。何かあったら直ぐに手助けが出来るように、皆でサポートを行い、未来ある子ども達が安心して過ごすことが出来るような環境作りを行っていきたいと思います。

若草学園 通所部 リーライズ 藤崎