若草学園の実践ブログblog

心は密に

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朝晩は、涼しい風が吹き、少しずつ夏の終わりを感じるようになった今日この頃。

8月も終わりますね、、、。

 

熱中症警戒アラートの発令や、先日の夏の甲子園では、宮城代表の仙台育英高校が、東北勢で初優勝し、深紅の大優勝旗がついに「白河の関越え」を果たし話題になった、暑い熱い夏でしたね。仙台育英高校の監督の言葉で「青春って密」という言葉が印象に残っていますが、コロナ禍の制限された過酷な環境の中、我慢と努力を続けてきた全国の球児達や青春時代と言われる青年達の思いを想像しながら、また、人との距離を保つ事が優先される世の中でマスク越しで表情や口の動きがわからなかったりと、これから成長していく幼い子ども達に、人とのコミュニケーションの経験を沢山積ませてあげたいのになかなか思う様にいかない現状の歯がゆさを重ねていたところでした。

 

そんな中、おもちクラスのA君の成長を感じる日がありました。

先週の活動で、夏祭りごっこをしました。すいかわり、的あて、魚つり、わなげのゲームコーナーと子ども達が制作活動で頑張って作っていたアクセサリー、クレープ、焼きそば、りんご飴、わたがしとお店屋さんが沢山並びました。

普段なかなか自分の思いを誰かに伝える事が苦手なA君。

困った事があっても誰にも助けを求める事が出来ず、そっと涙してしまうA君です。

しかし、その日は違いました。

お店屋さん役で、あるお友達とペアになってもらいました。B君です。B君は穏やかで心優しい子どもさんです。B君とだったら安心した様子で、時折A君の方からB君の肩を叩いて何かを伝えようとされていたり、二人でしっかりお店のお仕事を頑張ってくれました。

それが楽しくて、自信にも繋がったようで、その日はスタッフにも自分から「〇〇したよ」「〇〇だよ(手伝って)」等、自分からの言葉でコミュニケーションをとってくれました。

 

お友達と一緒なら勇気がでる!頑張れる!というA君の姿をとても嬉しく思いながら、心は密に、これからもA君やみんなの成長を応援していきたいと思っています。

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 田代(吏)