若草学園の実践ブログblog

見立て

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平素より、保護者の皆様、学校や幼稚園・保育園の先生方、並びに関係機関の皆様には、保育所等訪問支援事業にご理解・ご協力を頂きまして、心よりお礼申し上げます。

9月9日のブログでは、お子様の成長には段階があること、療育や教育を始めるにあたっては、まず今どこの段階にいるのかを見極めることが大切というお話を書きました。

今日は、その見極めの方法について、さらにお話をしたいと思います。

 

 お子様が、勉強やお友達関係、学校での適応など、何かしら苦戦している時に、「どうしてそのような状態になっているのか」、「どのような解決方法があるのか」を、皆様もよく考えられることと思います。しかし、なかなかそこがわからない、そのような時の手がかりの一つとして、心理検査があります。

 

 発達に関する検査には、主なものとして、認知機能・適応行動・感覚処理特性について捉えられるものがあります。日常のご様子の把握をし、これらの結果も参考にしながら、どのような支援が必要か、そして可能かを考えていきます。

 

 これらの結果から、お子様がどんなところで苦戦しているのか、どんなところが得意でそれを活かしてどのように苦手さを補ってあげれば良いのかに気付き、寄り添ってあげられるかもしれません。また、保護者様、学校や園の先生方、療育スタッフの間で共通の目標を立てたり、合理的配慮の方法を検討し、合意形成を図ったりすることもできるかもしれません。

 

 実際に私は、保育所等訪問支援を行う中で、保護者様のご同意を得た上で、先生方とこれらの客観的な見立てを共有し、合理的配慮についてご理解を頂いています。

 このように、客観的な尺度は、子どもを理解し、子どもを中心としたチーム支援を促進するためのものなのです。

 ですから、検査の実施や結果のご提出にご協力下さっている保護者様、結果にご理解いただき合理的配慮にご協力して下さっている先生方に、心より感謝しています。

 これからも、お子様が楽しく通園通学できるよう、微力ながら皆様とご一緒に考えてまいりたいと思います。

 

児童発達支援センターおひさま 保育所等訪問支援事業 中村