5月もあっという間?に終わり、子どもたちは環境にも慣れてきたようで、少しずつ色んな変化が見られるようになってきました。
今年度からきらきらクラスへ進級したSくん。食事に対して食べられるものが少なく、おひさまや幼稚園で給食を食べない日が続いていました。給食の時間になると「給食は食べないから!」と言って教室から出たがり、気分転換をしながらみんなが食べ始めたころに教室へ戻っていました。
なんとか白ご飯だけでも食べて欲しいと思い、ラップで小さなおにぎりを作ると喜んで食べてくれたのですが、長続きせず…。
どうしたら給食を少しでも食べてくれるか、スタッフで色々と考えてみました。
「Sくんって視覚的な情報がはいりやすいよね?」
「そういえば子ども用の食器に、器の中の底に絵が描いてある食器があったよね?」
「あるある!それって使えないかなぁ?」
「いいかも!Sくんが好きなキャラクターって何だっけ?それを食器の底に貼ってみたらどうかな?」
「やってみよう!!」
と、あっという間に意見がまとまり、すぐに準備に取り掛かりました。
Sくん利用の日。好きなキャラクターを食器の底に貼り、衛生面にも配慮し、ラップをかけて準備万端✨
給食の時間になると、やっぱり「食べない!」というSくん。
「今日ね、Sくんの食器の中に何か隠れてるんだよ。ちょっと食べてみない?」
というと、「え!?何??」と興味を示してくれました(^^♪
お汁に一口手を伸ばして飲んでみると…。
「おいしい!これ、おいしい!!」と言ってパクパク食べ始めました♡
Sくんの好きなキャラクターにしたことで、「子のお皿は何かな?」と楽しみながら給食を食べることができました。
この日は半分ほど食べてくれ、私たちスタッフは喜びをかみしめた瞬間でした!!
それでも、やっぱり味や触感が苦手で食べられないものもあります。でも、今は
自分から給食の準備をして席に着く姿が見られるようになりました♬
好き嫌いといっても味や見た目、匂いや触感。食べず嫌い…。など、様々な理由があると思います。
私たちは「食べてみると美味しかった!」ほんの一口でも「食べることができた!」
「時間内に食べ終わることができた!」など、子どもたちが
“できた!”と思える瞬間を大事にしています。
“食事は楽しい時間であること“が第一だと思います。
そこから、「食べてみようかな?」と子どもたちの意欲に繋がり、ほんの少しずつでも食べられるものが増えていくような、きっかけづくりを行っていきたいと思います。
食を通して心も体も大きく育って欲しいです☺
児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 錦戸