一人ひとりに合った関りって難しいですよね?
今回は、食事についてお話したいと思います。
おひさまに4月から通っているH君。おっとりしていて、優しくて、とても可愛い男の子です。
でもでも、じっくり関わり、H君の中に飛び込んでみると、何とも不思議な世界に連れて行ってくれます♪
H君は、利用開始からしばらくは、席にも着かず、全く給食に手をつけませんでした。
私たちは、みんなと同じように机の上に給食を並べ、「おいしそう!」など給食に意識が向くように声をかけ続けました。数週間して、席に着く様になり、チラッとのぞき込んだりする様になりました。
とにかく「待つ事」を大事にして関わりました。
しばらくたったある日、スプーンにご飯をのせて口元に運ぶと「パクッ」と食べてくれたのです!
みんなに「すご~い!」と褒められてニコニコでした。
それからは、白ご飯だけはすすんで食べてくれる様になりました。
さあ、次は食べることの出来る食材を増やしていく支援へと進もうとしていた矢先・・・
またまた「食べない!」モードに後戻り💦そんな時は必ず、前の支援に戻る様にしています。(人間、1度できても
気分や体調、ちょっとした環境の変化によって出来ない時もあるからです。私も今日だけは、がんばれな~いって時ありますもん。)
「おにぎりにしよっか?」とラップを持ってきて、目の前で「おにぎり♪おにぎり♪に~ぎにぎ♪」と歌いながら
作ると「たべる~!」と興味をもってくれたので、ホッとしました。
もう食べないモードにはならないかな?と思っていると、最近またやってきたのです💦
どう関わろうか?
とにかく何かやってみよう!
おにぎりをラップで包み、その上にアンパンマン・ショクパンマン・カレーパンマンのイラストを描きました。「これを食べて、ママにアンパンマン達をみせようか?」と言うと「ママ~!」とママを思い浮かべてワクワクしているのが表情から伝わりました♪ラップはイラストが分かる様にきれいに畳んで巾着の中に直し、持ち帰りました。
今も昔もママって特別なんですよね~💛
そんな気持ちも支援にプラスしてこれからもスタッフで話し合いながら、関わっていきたいと思います。
そして、今は次のステップへと進んでいるH君。
その支援方法については、まだ秘密です💛
一人ひとりに合った支援とは、やっぱり「心に寄り添う事」から始まるんだな~♪と、H君との関わりを通してまたまた勉強させられました。
乳幼児期に、丁寧に心に寄り添ってもらった経験は、覚えてはいないでしょうが、きっと大きくなった時に、生きる力となって子ども達を助けてくれます!そう信じています!
だから日々、どんな支援が良いのか?スタッフで楽しみながら作戦会議をするのです♪
明日もどんなドラマが生まれるのか楽しみでしかたありません(*^-^*)
児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 江藤