ある日の夕方。
つき組の部屋で遊びながらお迎えを待っていた5人の子どもたちが、何やら小声でコショコショ話を始めました。保育者の様子をチラチラと確認しながら、声を抑えようとしながらも楽しさのあまりキャッキャと楽し気な声が・・・
「しーだよ!しー!!」「しずかに!」(抜き足差し足)
子どもたちが遊んでいた方に目をやると、チラッと見ただけは姿が見えず。
しかし、部屋の外に出ていった子はいなかったので、確実に部屋には居ることはわかっていたので、少しずつ見る角度を変えていくと・・・いたー―――!!!物陰を探して隠れていました( ´∀` )
保育者と目が合うと、それはそれはとても嬉しそうで、楽しそうな笑顔で、キャーキャー言いながら、大喜びの子どもたちでした。
それから、かくれんぼが始まりました(*’▽’)
初めの数回は保育者も一緒に数を数えたり、隠れてみたりしていると、鬼役の子どももスムーズに10まで数を数え、「もういいかい?」「もういいよ!」「まだだよ!」のやり取りもできるようになり、隠れるのが上手になっていきました。
体を小さく丸めて物陰に隠れたり、机の下に入ってみたりと、子どもたちなりに見つかりにくい場所はどこなのかを考えているようでした。
「ここはAちゃんが先に来てたの!」などという隠れる場所を取り合う姿も見られましたが、子ども同士で話して折り合いをつけ、鬼が数えている間にどうにかして隠れようとしていた子どもたちです。
鬼役も人気で、「Bくんのつぎは、ぼくがおにやる!」「じゃあ、BくんのつぎはⅭちゃんがやりたい!」などと言って順番を決めていました。
また、鬼に見つかった時も「みつかっちゃったー!」と言いながら出てきていて、見つかった悔しさはあるものの、その口調はとても明るく、どこか嬉しそうな様子に見えました。そして、隠れることのドキドキも楽しんでいる姿もあり、側で見ていてとても嬉しい気持ちになりました。
「みーつけた!!」「きゃー!みつかったー!!」
(どこに隠れているかわかりますか?!探してみてください!)
何気ない子どもたちの行動から始まったかくれんぼでしたが、とても楽しかったようで、「もうすぐ部屋の移動の時間になるから、もうおしまいにしよう。」と声を掛けると、「えー!まだやりたかったのに!」「またやりたい!!」と言ってくれました。
今回は、“少ない人数かつ保育室内”という条件下でしたが、また別の機会に人数や場所を変えて行ってみたいと思います。
槇本