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「リーダーと個と資料集めと息抜き」中村🍀

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福祉系ではそろそろ学生の実習受入れの時期で、暁荘ももれなく8/8から約4週実習がスタートしています。間に盆休みがあるとはいえ、9/14まで1か月以上実習に時間を費やすわけですから大変といえば大変です。数年前までは、私が実習担当・指導者として関わり、あれやこれやと指導し、根掘り葉掘りと質問を受けながら、実は受ける側も大変で、例年暁荘では最低でも4名の学生を受けるのですが、他大学の実習生がダブったりしたときは、朝からのコメント記入にどれだけ時間を使わないかを目標にしていたぐらいです。

当時、学生たちには「リーダーと個と資料集めと息抜き」について、相談員としてまた社会人の先輩としてのアドバイスを伝えていました。

「リーダー」とは、毎日実習生の中でその日のリーダーを決めるように指導していました。社会福祉士の養成ですし、社会や現場に出てある程度の経験を積めば、グループのまとめ役になる可能性があるでしょうから、中心的役割の経験を実習期間中に何度かすることで、リーダーの難しさや、やりがいを感じてもらいたかったからです。

「個」とは、実習やボランティアをする中で、たくさんの福祉人に出会うであろうから、とても尊敬できる最高の人に出会えても、全部真似をしてはいけない。いろんな人のいいとこどりをして自分という「個」をつくりましょう…と。誰かのコピーは息詰まることを教えていました。

「資料集め」については、軽費老人ホームに特化しているかもしれませんが、昼夜問わず、入居者からの相談事があり、真に悩んでいる方もいらっしゃる中での助言には、ひとつだけの解決法ではなく、選択制の解決法を与えてあげられるように、日頃から資料を取り寄せ、これでもダメならもう一つある…それでもだめならあれもある…と助けてあげられる準備を整えておくことが、対象者のためになり、さらに自分を磨くことにもつながると教えていました。

最後に「息抜き」。社会人の先輩としての助言ですが、仕事は何につけ疲れるもので、新人・ベテランにかかわらずストレスを抱えるものだと。実習中もですが、疲れて帰宅し実習記録を書いたりもしなければならない。そんなときに自分の好きなことで一旦今の環境から離れられるよう・忘れられるような何かを今のうちに見つけておきましょう…と。友達と電話で話したり食事に行ったり、ドライブですっきりしたり、ストレス発散の材料は様々あるから、自分にとって良い方法でリフレッシュして次の日からも実習に臨め・仕事にも臨めるようにしておくことが大事だよ!と。

マニュアル通りに指導する現場実習よりも、このような4つの事などを混ぜ込んで欠かさず学生には伝え・指導し、将来の福祉のマンパワーになってもらえるように、また、福祉に携わらなくても社会に出て私の言葉が役立てばなと思って伝えていました。

随分前の学園大や他大学の実習生たちの中に、地元長嶺小時代からジュニアボランティアや福祉学習で暁荘に…、長嶺中や東稜高校・第二高校でも厚生委員となり、ボランティア活動として暁荘に来た地元の子たちがいました。いつものアドバイスをし、暁荘に就職したいといわれ、人材としてほしいと思い、タイミング合わず、それぞれ違う施設へ就職していきました。就職した報告にも来てくれ、今でも大きな研修会では声をかけてくれます。今でもちゃんと福祉に携わってくれていることに喜びを感じます。

学生たちが体験していく学びの中で、私たちの言葉がどれだけ響いているかはわかりませんが、少なくとも社会に出た学生たちの生き生きと話しかけて来る姿を見る限り、伝わってるものもあるだろうと思えます。だからこそ今の学生にも、伝えられるものを惜しみなく伝えていかなければならないと思ってます。

暁荘・施設長・中村 猛🍀