あかつきの実践ブログblog

『ある宿直の晩の私と入居者たち』中村🍀

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9月最初の泊り仕事の日。私は水曜日に泊まることが多く、20時の巡回で何人かの方は「今日は水曜日でしたね~」「先週は泊まられなかったでしょう?」と、よーく観察しているなぁと感心します。

またおひとりは、「私の部屋番号は214号室で、どうしても「4」が気になります。改修されるならば「4」がつく部屋じゃない方がいいです。」とおっしゃられました。「ぜひ検討しましょうね!他にも「4」がつく部屋があるから、他と一緒に「4」はやめましょうね!!」と話しました。

次に「施設長!私はどうもいきまっせん😭死にたいです。どうにかならんですか?」と言われビックリ。「どうにかしてほしい人なら死にたいんじゃなくて生きていたいのでは?」と、「施設長が言われるのは正論かもしれませんね」とそれ以上求められませんでした。「今生きたいという気持ちに気付いて、良かった時のことを思い出し、自分がプラス思考に少しでもなれたら、また声をかけてください。アドバイスになるかわからないけど、お話は聴きますよ!」と就寝を促しました。(翌朝4時に電話をしてこられましてお話を聴いてあげることになりましたが、うつの状態を治したいと、専門医受診し入院されました)

紙パンツの交換のお手伝いが必要な女性入居者の部屋を訪室しました。「男性にこんなことをさせてすみません。」と。「恥ずかしかでしょう💦ごめんねぇ…今日はもう僕だけなので交換のお手伝いさせてくださいね」

最後、22時に眠前薬の服用が必要な方のお部屋へ。最近、認知症々状も進みましたが、意思ははっきりされていて、わがままでしかない事ばかり言われ、職員も手を焼いている方です。私をたたいたりもして、単純に言うことを聞いてくれない人というイメージです。またこの方は、私のことをケンカ相手だと思っているようで、「施設長は他の誰よりもこまごまとうるさい💢」と言われます。「職員があますぎるのかな?地球はあなた中心では回ってないんだよ~」と、たたかれながらもポータブルトイレの中敷きには小便・大便あり交換してあげながら会話をし、最後には「いつもすいません。かったりしてくれるのは施設長だけです」とおべっか。まぁいっかと心中で思い「また明日ね~おやすみ~」と部屋を出ました。

私が泊まる日は昔からよく何か起こることが多く、また、相談に深夜来られる方も良くあったので、ほぼ睡眠はとりません。というか宿直の日は寝れなくなってしまいました。若いころと違い、次の日には堪えますが、翌日も帰れませんのでそのまま日中は仕事。明けてすぐ帰れるなら体は楽でしょうが、前夜話をした方々の翌日の様子も気になりますし、施設長とはいえ、まだまだ泊り仕事から解放されることはなさそうです。

...というブログを書く、宿直の晩の深夜2時の事でした。

暁荘・施設長・中村 猛🍀