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「思い出す秋の風景」中村🍀

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泊り仕事をすると早朝から動き出す関係で、その時間の外気がヒンヤリとしてきたことに秋を感じ、また、9月後半というのに暁荘の金木犀がほのかに匂いだしたことで、より季節を感じます。

私の秋のイメージは、住んでいたこともある北海道の秋の記憶がかなりをしめており、真っ赤に染まるモミジの紅葉や、ナナカマドの赤い実、カエデやイチョウの黄色、あらゆる山や庭木が赤や黄色に染まる秋を観てきたので、九州の秋の色に少々物足らなさを感じます。

千歳市に住んでいたのは約8年間でしたが、毎年のように父が市内にある支笏湖(シコツ湖)に連れて行ってくれ、特に秋の支笏湖のハイキングは楽しみで、支笏湖なめの樽前山(たるまえさん)を望む情景は今もしっかり記憶に残しています。一度は冬眠前のクマに遭遇したこともあります。

そんな北海道が、先日大きな地震に見舞われ、千歳もかなりの揺れだったようです。友達の実家に連絡してみたらお父さんが出られて、家は大丈夫だったこと、友達は札幌に住んでいるがこちらも無事であること、私が住んでいた自衛隊官舎は古かったので崩れたところも多かったこと、通っていた小学校はやはり臨時の避難所になっている事などなど…、色々聞けました。熊本地震と何ら変わらない雰囲気で同じ思いをしているならと、おじさんに要るものがあるなら送ると伝えたところ、遠慮なく色々要望されたので、できるだけの物をと沢山送りました。友達からも後日連絡があり、久しぶりの声も元気そうで、熊本の時に自分が連絡しなかったことを申し訳ないと謝っていました。

今、北海道は秋の良い時季のはずなのですが、きっと昨年までと同じように秋を感じていないのではないかと思います。10月には雪も普通に降ってくる北海道。冬に向けて対策も必要でしょう。連絡をとれる友人はたったひとりでした。沢山の友人・知人が無事でいること、これから先、あの素晴らしい秋を取り戻せること、あちらの皆さんが平穏に生活が送れるようになることを祈りつつ、熊本で…暁荘で…高い空を眺めながら秋を感じている今日この頃です。

暁荘・施設長・中村 猛🍀