あかつきの実践ブログblog

人権(*^-^*)

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 子供の学校で人権学習があり、障害を持っている方が講演をしてくれました。この方は生まれる時にへその緒が首に巻いていて、窒息による脳障害が生後3日目で出たとの事でした。上半身に重度の障害が残り、障害者支援施設で1人立ちするために、動く部分の足ですべてのことを出来るように訓練をして1人立ちされ、障害者の為の会社を立ち上げられたそうです。

 講演の中で「障害を克服するのではなく、障害者差別をなくしたい」と強く言われていました。車の免許を取る時に、すべての操作を足でし、首が回らない為ミラーを複数取り付けたり、車の改造をしてから免許センターへ行ったが、全国でも前例がないとのことで、免許センター職員・県議と話し合い、運転技術・安全面の確認で合格が出るまで2年以上かかり、その間「首が動かないから安全確認が不十分」などと言われたりもしたそうです。障害を克服することは、車いすなど機材を使ったりすることである程度克服できるが、見た目で「出来ない・無理」と判断されるのが一番悔しかったそうです。講演後の子供たちの感想文の中にも、この言葉を深く考えている子供もいて、子供にとっても大人にとっても、とても良いお話が聞けたと思いました。

 私は高齢福祉の分野で働いていますが、福祉の観点からして通ずるものがありました。暁荘の入居者の中にも「何でもできる人」「何でもできるつもりでいる人」「今までの半分しかできなくなった人」と、様々おられます。周りからの視点で「この人はこれは出来ないから誘わない」などの偏見を持たずに平等に声掛けや、出来ない方に対しても出来る方と同じことが出来るような支援を、スタッフ全員でやれるように頑張って行きたいと思います。

 

相談員 中山