あかつきの実践ブログblog

「人権週間の学習で」中村🍀

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先日、息子が学校から父兄宛のプリントの記入をしてくれと、熊本地震発災当時の父兄の被災者との関りについて学び、子供たちに当時を振り返らせたいという趣旨でした。実例も記載されており、美容室経営のお母さんが熊本市北区北部は水が出ていた関係で、ご自分の美容室で洗髪のボランティアを無償でされており、その行為に感動し子どもさんも手伝ったそうです。息子も、私が職場で必死だったことなどを知っていたので、その時のことを書いてくれと頼んできたわけです。未記入でも構わないと書いてあったものの、お父さんならあるでしょう?と息子に言われ書かないわけにもいかず、施設も被災し大変な状況であったけれども、福祉避難所を開設し被災者の受け入れをしたこと、職員の家族も避難してきたこと、個人では、合志の避難所で新生児おむつが足りていない情報が私に入り、職場の向かいの保育園から支援物資を分けてもらい、数回にわたって届けたことなどなど、公私にわたり休みなく頑張ったことを書きまして、息子に渡しました。息子も満足げに「フリガナを振っておいて!」というので、息子が発表するんだと思っておりました。

1学期終業式の日の夜、担任の先生から私宛でプリントが届き、”学級活動の一環でお父さんに当時の事を話してほしい”という内容で、息子に「お前が発表するんじゃなかったつかい?」と言うと、内容次第では父兄に話してもらう趣旨であったとニヤニヤしながら言われ、「はめたね、ぬしゃ!!!」と嫌がる私を見ながらさらにニヤニヤ。夏休み明けにスケジュールを組むそうです。受けずにはおれないようなので了解の返信を致しました。

当時の事を風化させないとかあり、再三熊本地震の事を取り上げているそうですが、クラスに何人かの子が、思い出して泣き出したり、気分不良で保健室に行ったりするそうです。そこまでして思い出させなくてもいいのにと思いますが、持ち時間15~20分、泣かせないように工夫した話にしなくてはと、計画を練るつもりでいます。

私の実体験としても、発生の瞬間の揺れ方は今でも憶えていますし、個人的な被害に相当お金を使いましたし、職場も大変で最近までその復旧に追われていました。遠くから聞こえてくるゴゴゴゴという地鳴りに身構えたりしますし、郊外の今も沢山ある仮設住宅を見れば、寂しい気持ちにもなります。それぞれが当時の事を忘れないならそれでいいんじゃないかなぁとは思います。今語り部として伝えていける私に何ができるかは分かりませんが、とにかく頑張って明るく楽しく伝えてきたいと思います。将来の語り部たちへ!

 

あかつき・施設長・中村 猛🍀