先日、息子が高総体🎾にオープンで出場しました。勝敗に関らず1回戦のみで終了というもので、急遽補欠から繰り上がり個人戦で出場。相手は最終的に優勝したペアでしたが、そのペアから1ゲーム奪取しました。常勝の3年生のペアで国体にもすでに選ばれていたものですから、チームは大騒ぎの応援でした。準々決勝まで上がった先輩ペアがこの優勝ペアと当たり1ゲームも取れなかったこともあり、息子がヒーロー扱い(おだてられているだけですが)で鼻が伸びていました。総体の結果は、息子の学校からインターハイに個人3ペア出場決定。団体は2位でしたので九州総体のみの出場となります。県内2強(ルと文)の内の1校に在籍してしまっているので親も大変です。今夏、九州総体(長崎市)と鹿児島カップの引率予定があります。これからの3年間で私の肌は焦がれてしまいそうです。て言うか既にこんがりです。
息子のテニス部には、素人の私が見てもとても上手でスマートなテニスをする3年生のY君がいます。彼も既に国体選手に選抜されており、インターハイ出場も決めました。県内プレイヤーの中でも一目置かれていると思います。息子はテニスは下手くそですが、なぜか先輩にはかわいがられるタイプみたいで、このY君と、Y君とペアを組むI君の二人には特にかわいがられています。Y君と同じ前衛の息子に、”うまくなりたいなら彼が卒部するまでに色々教えてもらっておくといいなぁ”と言いました。反抗期真っただ中の息子も珍しくこれには納得してY君にくっついています。
ただ今回Y君が団体のメンバーから外れていましたので、息子に理由を聞いてみましたら、Y君の最近の調子(メンタル)が上がらず、チームメートが団体メンバーから外れてもらうようコーチに進言したそうです。Y君本人も納得の上だったそうです。嫌われているとかではなく、チームとして総体に向けたベターな選択をしたのだとのこと。結果ベストメンバーではなかったこともあり、前評判は総合優勝予想だったのですが、団体も個人も優勝を逃しました。下級生も保護者も多分他校生徒もY君が抜けていることはベストメンバーとは思っていなかったはずです。チーム力(技術的な)がベストではなかったことが敗因の一つとなりました。ただ保護者の一人として俯瞰で見ていましたが、チーム力(組織的な)は一つだったように見えました。目指す結果に届かなかっただけで、それまでの道程や今回のみんなで決めた選択、コーチがワンマンにならなかったことなど、そしてそれを納得した保護者の見守り、いいチームで素晴らしい結果ではあったと息子にも話しました。
高総体閉会式後に部の解散式があり、3年生が一人ひとり、下級生や保護者・コーチに向けて自分の思いを話す時間があり、Y君は「僕を団体のメンバーから外してくれてありがとう…。」と言いました。最後にこちらも国体に内定しているキャプテンが、「Yを外すことは悩みましたが、はずすことでチームが一丸となりました。保護者の皆さん、これが今のチームのベストです。インターハイにはYと一緒に行けます。雪辱を晴らしてきます。新チームの2年・1年生!ベストな選択をして来年は優勝してくれ!」と。この子もいいキャプテンだと感心しました。2年後、息子がこの先輩たちに近づいてくれたらいいなぁと思います。
3年生部員のうち、インターハイや国体を控えていない子はこれで卒部です。なのでまだ卒部しないY君とI君に私からこっそり声をかけまして、「いつもご飯とか連れて行ってくれてありがとうね。うちの息子はへたっぴーだから、インターハイ前やらで大変やろうけど、色々技術を教えてくれるといいんだけどなぁ」とお願いしてみましたら、「中村はあれでいいと思います。1年の中では一番いいキャラなんで、いつも付き合わせてしまい帰宅が遅くなってすみません。自主練にもちゃんと付き合ってあげてますんでうまくなると思います。あっ!中村は次のキャプテン候補らしいですよwww」と2人して笑いながら話してくれました。いい先輩たちです。
”グッドやベターをベストとするチーム力”に感心し共感しています。
高総体。ゲーム奪取時のボレーを決めた息子です
顔の原型がないほど吠えています🎾