今年はオリ・パライヤーという事で、皆様のなかには、寝不足になられた方もおられたかもしれません。日本チームのメダル獲得も金メダルの多さにびっくりでした。世界基準になってきている日本のスポーツ。体育会系の私としてもうれしく感じます。
何を隠そう私も小さい頃、オリンピックを目指していた時期がありました。よくこのブログでは剣道をしていたことに多く触れていますが、目指していたのはスピードスケートです。
剣道やスキーも人よりは強かったのですが、スピードスケートに関してはジュニアの大会にも出たことがあり、自分が世界に近いと感じれたのがスピードスケートだったからでした。親の転勤がなければそのまま続けていたと思います。世代は1歳下に北海道出身の清水宏保選手。オリンピックで金メダルを取りましたが、北海道での小学生時代、清水選手の名前を聞いたことがありません。まだ無名だったのかも。
ともあれ、親の転勤に伴い剣道を続けることとなりました。小学生時代は北海道代表で全国大会へ行き、中学時代は中体連で長崎で個人3位になり、高校は名門の九州学院。転校生であったこともあり、私自身は九学でレギュラーになどなれませんでしたが、剣道では全国トップクラスの高校です。その中の一員であったという自負はありますが、今では埋もれてしまっているOBです。(今年の九学は、インターハイ・全中ともに全国優勝でした)
剣道は毎年世界大会も開催され、世界のレベルも上がってきておりますが、日本の国技でもあり、今年も世界一。団体もでしたが、個人で世界一になったのはなんと九学の私の後輩です。すごい後輩が実はいるのです(面識は全くありません)
オリンピックからの話なのですが、世界人口も増えた剣道で、金メダル獲得も中々の確率で取れそうな剣道ですが、多くの剣道経験者は剣道がオリンピック種目にならなくてもいいと思っています。礼節を重んじる剣道は、1本を取ってガッツポーズをした場合、その1本は取り消しになります。同じ国技でありオリンピック種目の柔道は、ガッツポーズが許されている。対戦相手に対するリスペクトや礼節を欠くようなガッツポーズを今回のオリンピックで何度も見ました(海外選手がほとんどですが) あれが剣道だったらあり得ません。
いつからか、剣道をし始めて知ったこの礼節を重んじたルールを、しっかり守る選手と私もなりまして、剣道選手としてオリンピック選手になりたいなどと考えなかった私は、スピードスケート選手の頃と違って、オリンピックへの興味が薄れてしまい、熊本の英雄・山下泰裕さんが金メダルを取った時の記憶や、カールルイスがいくつもの金メダルを取ったあの鮮明に残るロス五輪の記憶、小さい頃のオリンピック大好きだった中村少年は今はありません。
日本の色々なスポーツ選手たちが世界基準になっていくことは、とても素晴らしいことです。ただ、好きな色々な競技が変化していっている最近の感じが、“礼に始まり礼に終わる”という礼節を重んじる剣道選手だった私にとって、違和感ばかりになっていることも寂しいものではあります。
あかつき・施設長・中村猛🍀
以前あかつきから撮ったマジックアワーです。年中マジックアワーはありますが、秋は、夕日やマジックタイムの写真がきれいに撮れるような気がします。また宿直明けのまだ暗い早朝では、真上の空にオリオン座も見え始めました。空気が澄んでいないと星空は見えません。まだまだ日中は暑いですが、1日の中に朝焼けや夕焼け・星空などが、きれいに見える秋や冬の季節感も味わえるようになってきていますよ。