学童保育施設の実践ブログblog

ツマグロヒョウモン《南小クラブ》

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「先生!!ちょっと来て~」と大きな声で呼ぶ、2年生のR君…。何事か?と慌てて向かうと、得意気な顔で見せてくれたのが、こちら⬇️

「ツマグロヒョウモン見~つけた」

今、このツマグロヒョウモンの幼虫が大量発生しており、見つけるのに夢中なR君…。パンジーが植えられている花壇に毎日のように観察に行っています。しかし、見つける数が半端ない!

「一体、何匹いるの?」

これだけいると、ちょっとひきぎみになる私ですが…。でも、R君にとっては、ずっと見てても飽きない、そして癒してくれるのでしょうね…。気付くと、こんなスタイルで観察していました。

「可愛いなぁ~」

R君は、全て家に持って帰りたかったようですが、どうしよう?と悩んでいる時、たまたま、学校に遊びに来ていた先輩S君が、「元いた場所に返してやらんと、かわいそうばい。そのままにしとくなら、死ぬかもしれんし、蝶々にならんかもよ!」と…。S先輩は、蝶になる事を知っていたのですね!私は、そんな様子を黙って見ていました。すると、S君の言葉を聞いたR君は、ハッとし素直に納得した様子…。一匹一匹、元いたパンジーの咲いている所に返し始めたのです。そして、「毎日、学校に来るけん、ここに来れば見れるたいね!」と…。

確かに、そうだなぁ~!と私も納得しながらR君の様子を見守っていると…「また、明日も見に来るけんね!」と声を掛けていたR君。小さな生き物にも、優しい心で温かく見守る姿に、何だか感心しました。R君の優しさが見られた瞬間でしたね!

その後、R君、宣言通り、休み時間を使って、花壇に様子を見に行っているようですよ!R君の温かい眼差しは、きっとツマグロヒョウモンにも届いているはず!これから、順調に成長し、立派な蝶になる事を祈りながら、成長を見守っていきたいと思います。              高木佐代美