先日、学童に帰ってきた2年生の男の子が誇らしげに「先生!見て!木の皮拾ってきた」と言いながら手に持っていたのは、綺麗な茶色をした木の皮の一部でした。そして土台となる木材も既に見つけていて、これで火を起こしてみたい!という話になっていました。(子ども達同士で話が盛り上がったようです)ということで、火おこしについて詳しい宮本支援員と一緒に早速やってみることにしました。まずは木の皮を細かく割いていきながら繊維のようにしていきます。
繊維のように‥
細くなった皮を、更に両手を使って、擦り合わせながらフワフワにしていきます。
細くなってきたよ!
これこそが、火を起こす為には大切な材料となります。そしていよいよ木材に穴を開け、穴の所に繊維状にした木の皮を置いて、木の棒でグリグリと左右に動かし始めます。とその前に、本当に煙や火がついてしまったら危ないので、ジョウロに水を入れ、安全対策もバッチリの中、火おこしが始まりました。子ども達は今か今かと煙が出てくるのを待ち構えています。自然と周りのお友達から「頑張れー!」と応援の声が!単純な作業ではありますが、この動きを継続するとなると結構手や手首が疲れてきます。そこで、交代しながらやり続けて協力し合う姿も見られました。結構な時間をかけてやっていましたが‥残念ながら、みんなが思っていた以上に煙は発生することはなく‥。それでもお迎えが来られる寸前まで必死になってやっていた子ども達。その空間だけ、まるで縄文時代の生活の様子を再現するかのようでした。火おこしに挑戦した事で、いかに大昔の人達が知恵を絞って生活していたのか、驚きと凄さを少しでも感じたのではないかなと思います。 髙木佐代美