学童保育施設の実践ブログblog

優しいお友達(南小クラブ)

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先日、久しぶりにアイロンビーズをした日の事。土台を決めるとき、3年生Sさんが泣いていました。Sさんの周りには2人の同級生が心配そうに声をかけていたので、しばらく様子を見ていました。しかし、Sさんの様子は変わりません。すると声をかけていたYさんが「先生、アイロンビーズの土台のことで解決できん」と相談が。内容を聞くと、使おうと思っていた透明の大きな土台が、あるお友達から「使わんなら俺が使うけん」と言われ、Sさんの返事を待たずに、さっと持っていかれた‥そうYさんは話します。確かにその話が本当なら、持っていってしまったお友達も自分の行動を改めて振り返って欲しいところではありますよね。すると、やりとりを見ていた(土台を持っていってしまった)お友達が戻ってきて、こう言います。「もしかして、これで(土台を見せながら)話してんの?俺ちゃんとSに言ったばい。でもSはいいとは言わなかったけど、聞いた時うなずいたけん持っていった」そう話します。するとやっとここで口を開いたSさん。「私うなずいてないよ」と‥。(どうやらお友達はうなずいたように見えたようですね)そして、そんなやりとりを見ていた5年生Aさんがやってきました。「もめてるみたいね。私、どっちみち他の形のやつに変えようと思ってるけん使っていいよ」と言い、Sさんが使おうと思っていた透明の大きな土台をそっと渡していました。まさかの展開にSさんや周りにいたお友達は、Aさんの行動に感動!「S、よかったじゃん。Aに感謝だね」と言われ、Sさんも安堵の様子でした。それにしても、Aさんの優しい行動には感心しました。私もAさんに「さっきはありがとう!使わなくてよかったと?」と聞くと「大丈夫よ。もめてるのを見てたけど、アイロンビーズするのに泣くのって可哀想じゃん。せっかく楽しいことをするのに‥」と話します。Aさんの言葉に私もまたまた感動!優しい配慮に助けられた場面でした。ありがとう!!

アイロンビーズ作るぞー!

さて今年もいよいよ残りわずかとなりました。今年1年、保護者の皆様には大変お世話になりました。また来年もよろしくお願いします。良いお年をお迎え下さい。       髙木佐代美