学童保育施設の実践ブログblog

「皆で考えました」(しらかわっこクラブ)

カテゴリー:学童保育施設の実践ブログ

「皆で考えました」(しらかわっこクラブ)

ある日いつも野球をしている6年生から私に相談がありました。
「先生、最近言葉遣いが強い人がいる。一緒に遊んでてつまらんくなる」
詳しく聞いてみると三振してしまった時やフライを取れなかった時に文句を言う人が出ているという事でした。
「せっかく1年生とかが来てくれてるのにあれじゃ野球やってくれなくなる」
とも言っていて、新しいメンバーの事もしっかりと考えてくれている6年生に感謝しかありません。私がどうしたらいいかな?と尋ねると
「野球やる人だけ集めてほしい、そしたら俺達から言うよ」
との事だったのでなるべく多くいつものメンバーが揃う日を選び話し合いを行いました。

「今日はみんなに聞いて欲しい事があります」

そう言って話し始めた6年生達。何人かは心当たりがあったのかしっかりと頷きながら真剣に聞いています。下級生からは
「だれがいったと?」
と質問がでましたがすかさず上級生
「誰が言ったかは、言った人が自分で分かるけんいいと。言った事がある人は反省しとるはず」
もう私この言葉にびっくり。大人になったなぁと感動しました。6年生が話し終わり
「楽しく野球したいから言葉遣いには気をつけてください」
と言うと「はい!」と大きな返事。しかもここで終わりではなく
「せっかくだけん他に言いたい人いない?」
と6年生が聞くと下級生からも
「三振した時になんか言われるのが嫌」
等色々な意見が…皆少しづつ気になる事はあったのですね。野球をやっているメンバー本当に野球が好きで毎日野球をしてきた成果か、最近ではダブルプレーだったりホームラン競争したりするほど上達しています。だからこそ勝ちたい気持ちが強くなりすぎて強い口調が出ていたのかもしれません。
しかし今回子ども達の方から話し合いをしたいと提案をしてくれて本当に嬉しかったです。我々指導員も気づけなかった子ども達の様子があり反省もできましたし、子ども達の成長もしっかりと感じる事ができました。
ブログで何度か遊びの中で学ぶ事の大切さに触れてきましたがこうした揉め事もこれからも沢山経験して解決する力を身につけていってほしいものです。

白川学童 上田 ゆうた