つき組では、確実に水分補給ができるように活動を始める前に1回、活動後に1回、水筒のお茶をコップに注いで水分補給を行うようにしています。
水筒からコップへお茶を注ぐ動作は難しいかな?と思い、初めは保育者が行っていました。しかし、ある日、それを見ていた子どもが、自分のコップにお茶を注ぎ始めました。
初めは、見よう見まねで、『慎重に、慎重に。』といった様子で、少しずつ少しずつ水筒を傾け、「このくらい?」と保育者に量を確認していました。
「そのくらいでいいよ!」「もう少しかな」「上手に注げたね」というやり取りを繰り返すうちに、上達してきた子どもたちです。
時々、「こぼれちゃった」「注ぎすぎた」というときもありますが、それもまた経験の一つです!
たくさん傾けたら、水筒からたくさん出すぎてこぼれた。こぼれたら、どうしたらいいんだろう。困っているところで保育者が「台拭き持っておいで~こぼれたら拭いたらいいんだよ」と伝えることで、もしも何かをこぼした時に行動できることにつながると思います。
また、時には「こぼれたらどうしたらいいと思う?」と疑問形で投げかけてみることもあります。すると、子どもから「ぞうきんで ふく」という答えが返ってくることも。問いかけてみると、保育者が思っているより答えをわかっていると感じることもあります。「そうだよ!拭いたらいいね!」という保育者の肯定的な言葉かけが子どもたちの自信に繋がるようにしています。
“こぼれないように”保育者が注いであげることはできますが、ひとりで出来たことも、うまくいかなかったことも子どもたちの経験になり、少し考えてみることにつながると思います。子どもたちの“自分でやってみたい”という気持ちを受け止め、出来るだけたくさんのことを経験する機会を大切にしていきたいと思います。
槇本