7月の終わりに歯科衛生士の方に来ていただき、歯の大切さを知り、自分たちの歯はどうなっているのだろう・・・という思いから、歯を製作の中に取り入れました。
立体的に作っていくため今回は紙粘土を用意すると、前年度の経験からか、鏡を見て自分の歯を数える子どもたちの姿が見られました。
多くの数を数えられるようになりつつある5歳児です。途中で数がずれてしまい、少ない数になる子どももいましたが「20本あるかな?」と声をかけてみると、何度も数えなおし「あった!20だ!」「ぼくは歯が抜けたから19ほんしかないよ~!」一人一人違いを見つけながら数える姿が見られていました。
数を数え終わると、紙粘土で歯を作っていきます。これもまた歯の形を鏡で観察しながら、少しの歯のくぼみなどを再現する子どももいました。子どもの観察力の凄さに驚かされました。
歯が抜けている子どもは、同じところを空けている子ども、奥歯は大きいから奥歯を少し大きめに作る子ども、20本なのに入らないから大きさを考えて作る子ども、銀歯があるから色が違う!という子ども…などなど同じ作品など一つもなく、個性あふれる素敵な歯が完成しました。
銀歯は、スプレーで銀色に色を付けると喜んでいました( *´艸`) 笑
製作を通して、さらに歯への興味を持つことで、「歯磨きはしないと虫歯になるよね」「フッ化物も頑張る!歯を強くしたい!」そのような思いが膨らんだそらぐみでした。
歯の製作を終え、「みんなの顔って歯だけではないよね」という話がでて、「よし!顔を作ろう!」ということになりました。
歯のように、今度は顔を鏡で見たり、友達の顔を見て観察したりしながら本格的な顔づくりが始まりました!
子ども達と考えながら顔のパーツを書いていくと…「目がこわーい…」と言う声が聞かれました。初めて本格的な絵を描いていく中で少し違和感を感じたようでした。
ですが、「でも、みんなの顔を見たら、目はどんな形かな?みんなの目は怖いと思う?」と問いかけてみると、「みんなの目👁は怖くないよ!形も同じ👁!」
普段書かない『自分の顔』ではありますが、まつげ、まゆげ、鼻など一つ一つの大きさ、形、を確認しながら書き始めました。
できあがると、「みて!できたよ」「かわいくできた!」など自分の顔に満足している様子の子どもたちでした☺
最後に髪の毛を毛糸で付けていきます。「なんか髪切り屋さんみたいだね」「髪切り屋さんって大変なんだね」など毛糸で自分の髪の長さに切りながら、紙の長さを揃えたり…美容師の大変さにも気づいたようです!普段髪を結ぶ子どもは髪を結んでいる自分を作ったり、表現する力がすごいなと感じました。
歯の製作から始まり、子どもの思いから広がった顔づくり。
友達との違いを見つけたり、考えながら作ったり、作る楽しさを感じたり、5歳児ならではの製作を行えたように思いました。
そして、なによりも「できた!!」という自信が見られました!!
今後も、子どもたちの思いを取り入れながら、「できた」という自信が持てる活動を行っていきたいと思います。
髙本