厳しい寒さが続くこの頃。子どもたちは、ひんやりとした空気を肌で感じたり吐く息の白さを楽しんだりと、小さい体で季節を感じながら過ごしています。
最近お友達との関わりが増え、よく仲良く遊ぶ姿が見られます。
今回はそんな子ども達のお部屋遊びでのエピソードを1つご紹介します*ˊᵕˋ*
お人形で遊んでいる時のこと。
それぞれお気に入りの人形があるので、見つけると嬉しそうに抱っこしたり、
お友だちと一緒に赤ちゃんの相手をするみたいに人形に優しく話しかけながらお世話をしたり、たくさん人形を集めたりして楽しんでいます。
そんな中、S君が使っている恐竜の人形が欲しくなったM君。思わず人形をお友だちから取ってしまうと、S君は怒って取り返そうとします。すぐに二人の間に入ると、
保「M君。恐竜さんが使いたかったの?」
M「うん。」
保「そっか、でもね。まだSくんが使ってたから勝手に取ると怒っちゃうよ。1回S君に返して、『貸して』って聞いてみようか」
M「……(すごく悩みながらも、コクリと頷く)」
そうして返すと無事に帰ってきて嬉しそうなS君。そんなS君に
M「かーしーて」とすぐ言ってみますが、帰ってきたばかりでまだ遊びたいS君は、
S「だーめーよ」と言ってさらにぎゅっと恐竜の人形を抱きしめています。
保「まだ遊びたいもんね。じゃあ、あとで貸してくれる?」と尋ねると小さく頷いてそのまま遊び始めました。すぐに貸して貰えずしょんぼりしてしまうM君。
保「あとから貸してくれるって。ちょっとだけ待っててみようか!」
と伝えると、保育者にぎゅっと抱きつきながら頷き、そのまま一一緒にほかの人形で遊んでいました。
しばらく遊ぶとS君が笑顔で傍に来て、S「いいよ!」と言って貸してくれました。
受け取ったM君は、ぱあっと顔を輝かせてM「ありがと!」と言いながら、嬉しそうに恐竜の人形を抱きしめていました。保「S君。貸してくれてありがとう!」
と伝えると、嬉しそうに笑いながらほかの保育者にもお友達に貸せたことを教えに行っていました。
友達との関わりが増え、少しずつお友だち同士での会話が見られるようになってきましたが、まだ先に体が動いてしまい、物の取り合いやトラブルは沢山あります。
子ども達の遊ぶ様子を見守りつつ、まだ上手く言葉にできないところは保育者が仲立ちしながらこれからも楽しく過ごして行きたいと思います(*ˊᵕˋ*)
長田