緑ケ丘保育園の実践ブログblog

いたいのいたいのとんでいけー!! 【2歳児 うさぎ組】

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「いたいのいたいのとんでいけー」

私が小さかった頃、転んだりぶつけたりして痛がっているところを両親や祖父母が優しくてさすりながら言ってくれたことを、数十年たった今でも鮮明に覚えています。痛かったはずの痛みが不思議と消えて無くなって子どもながらに「痛いのはどこに飛んで行ったのだろう・・・」と思ったりもしていました。

 つい先日、お友だち同士が出合い頭にごっつんことぶつかってしまいました。二人とも「イタイ~(>_<)」と泣きながら保育者のところに来ました。「痛かったね。どこをごっつんこしたの?」と聞いてみると「ここー😢」と言いながら痛いことを教えてくれました。「ここが痛かったんだね。」とヨシヨシして「いたいのいたいのとんでいけー」と手を上に向けると涙が止まりキョトンと保育者の指先を見ていました。その後「いたいのいたいの先生のところに飛んできたー」と言って痛がる真似をオーバーにしてみると、えっっ!!と驚きつつ徐々に表情が笑顔に変わって声を出して笑っていました。

 するとその時、痛がる保育者を見ていたお友だちが「大丈夫?」「いたいのとんでいけー!!ねっ!!」と、保育者の頭をなでながら「いたいのいたいのとんでいけー」をしてくれました。「いたくない?」と心配そうに覗き込むお友だち・・・。どんどん人数が増えてきて「大丈夫?」「とんでけーする?」とみんなで保育者の頭をヨシヨシとなでまくりながら次々に聞いてくれました。子どもたちの優しさに触れて心が暖かくなってとても感激しました。

 横から声がしたので見てみると、ごっつんこしたお友だち同士がお互いに「いたいのいたいのとんでいけー」を言いながらなで合いをしてケラケラ笑っていました。二人の姿にもほっこりさせられました。

 時代や文化は日々流れ目まぐるしく変化していくものですが、本当に大切なものはいつまでも変わらないものだと実感した出来事でした。これからも心の繋がりを大切にして、大事なことはいつまでも伝え続けていけたらと思います。